ほんたうのさいはひ、一体なんだろう

この作品では銀河鉄道で、亡くなったはずのお母さんと、主人公が再会して銀河を巡る旅をします。
主人公は転生したことで、本来生まれるはずだった少女の自我を奪ったかもしれない葛藤を抱えているようでした。
お母さん(パートナー役)が「主人公への赦し」を与え、主人公が「本当の幸せ」を探して現実世界を生きていくのでしょう。

宮沢賢治の銀河鉄道の夜では、銀河を巡る旅を続ける中で「本当の幸せ」を主人公が考え、パートナーが「母への赦し」を願う小説だったと思います。

「本当の幸せ」って、一体、何でしょうね。
お話を読んだ後、読者さんの数だけ、答えがあったりなかったりでしょうね。
僕は、おのおの小説の筋と結末、その対比から、【この小説】への面白さをより感じました。