これは現代女性《わたしたち》にも通じる物語…現実にヒーローは居ませんが

王子様育成、っても相手はもう十六歳ですからね。
ここまで拗れる前に何とかならなかったのかしら?前教育係の怠慢ですよねぇ、絶対。
もう放っておいてよくない?独裁者にでも最期の王様にでもなって貰えばよろしいのに。で、とっとと亡命しちゃいましょ?
ついそう思ってしまうくらいヤな奴なんですよ、この王子様。
というか男性陣全体的に好感度低めです。ガウェインもステファンも。なんかこう、壁がある?よそよそしい?同じ目標(王子様再教育)の同志なんだからもう少し協力的にならないものかしら?年下女性のジュディ様に負担多すぎない?
ま、これも現実に即してますけどね。
ジュディ様はいつもギュッと唇を噛んで向かい風に立っているイメージがあります。彼女、火中の栗を拾いに行くタイプなのかな。まぁ期待されたら応えたいとは皆思いますがね。特に素敵な人に期待されていたら、ねぇ。
でもジュディ様が凹んでるとツラい。自分の身に置き換えてしまうからでしょうか。
とくに二十五話のクソ元夫の態度は、働く女性ならば経験があるでしょう。
ジュディ様の感じた悔しさ情けなさに恐怖は多かれ少なかれ私たちの体験してきたもの。歯痒いですね、地位も年齢も性別も腕力も同じならば決して、あんなクッソ元夫なんかにやられっぱなしにならないのに。
ガウェインのおかげで窮地は脱したジュディ様ですが、お仕事も恋?も遅々として進展なし。
タイトルどおりの溺愛、にはまだまだ遠い……。