エピローグ 幼馴染&美千代End

「ちょっと!?今日は私の番だった筈でしょっ!?何で優愛りんが私達のベッドに居るのよ!?」


「ふっふっふっ…分からない、みっちゃん?」


「分かる訳ないでしょっ!?」


「それはね?」


「…聞きたくないけど…それは?」


「私もしたくなっちゃったから一緒にしようかと思って…テヘッ♡」


「「する訳ないでしょっ!?」」


 ボクと美千代の声がハモる。ぶぅぶぅ〜とブーたれる優愛。そして、一階から…


「3人とも、うるせぇよ!近所に迷惑だろ」


 哲っちゃんのそんな声が聞こえてくる。


「「哲也の方がうるさい!」」


「あ…はい」


 哲っちゃんのそんな声。流石の哲っちゃんも優愛と美千代の2人を相手には大人しく引き下がる。どう考えても哲っちゃんが言った事の方が正論なんだけどね…。くすっ。


「ねぇねぇねぇ…そろそろ私とみっちゃんと星奈君でシようよぉ〜」


 優愛のそんな声はとりあえず放っておくとして、どうしてこうなったのかを説明すると――。


 現在…ボクが買った家に優愛と哲っちゃん、それから美千代の4人で暮らしている。最近よく耳にする事実婚って感じかな。ちゃんとそれぞれの親からもこの関係を認めてもらえている。


 あの時…美千代にアドバイスされて…物凄く悩んで悩んで…それでも答えは出せなかった。ボクはどちらか一人だけを選べなかったんだ。そんなボクに優愛と哲っちゃんは選べないならどっちも選べばいいと言ったんだ。申し訳ない思いも勿論あったんだけど、ボクはやっぱり2人が大好きだったからその言葉に甘える事に…。そして、それを機にボクは性別を自由に変えれる様になったんだ…。自分の意思でね。


 そして、それを美千代に報告する時に優愛が美千代の隠していた気持ちに気が付いたんだ。それで美千代も一緒に過ごす様になり、美千代にも惹かれて…こうなったという訳。


 でも…今は思うんだ。この4人なら幸せになれる…ううん…幸せだって…。


「たまには刺激も必要だよっ!!」


「そんな刺激はいらないんだよ、優愛りん!そ・れ・に・っ・何度も言うけど今日は私が星奈君と愛しあう番なんだからねっ!それとも今度優愛りんの番に私も混ざっていいの?2人の時間を邪魔されたくないでしょっ?」


 あっ…美千代…その言葉はマズイと思うよ?優愛ならきっと…


「えっ?本当に?これからは3人でずっと出来るのっ!?一人で慰めなくてもいいんだね!!」


「ち、違っ!?い、今のなしっ!」


 ほらね?優愛はそう言うと思ったよ。4人の中で一番エッチだし。


「じゃあ、するよ、2人とも!」


「ちょっ!?話を聞いて優愛りん!?ま、待って!?そんなとこ…舐めっ!?んんっ〜」


「ペロリン…今夜は2人とも寝かせないからね?」


 ドスンドスンしていたせいか下からまた哲っちゃんの声が響く。


「俺と星奈が愛しあう回数も増やしてくれよなぁ〜」


「「却下」」


 こんな感じにボク達は毎日幸せだ。


 

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今日のボクはどっち!? 美鈴 @toyokun

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