独白という形であらすじが

飾らない気持ちをぶつける形で描かれており、生々しさを伴う臨場感が感じられる始まりです。

幼い頃に『死』について考えた時、怖くなるという経験はされている方も少なくないかと思います。
ある日ふわふわとした言葉だけで考えていた現実がどうしようもない、ということに気が付くような感覚ですね。
それが肉親の死だったり、ペットの死だったり、あるいは別のことでもあるかもしれませんが、この少女はまったく違う形で意識することになる。というお話です。
そしてあらすじにある通りそれが誰よりも明確に形作られていたら・・・

これが少年マンガであれば、あくまでも前向きに全力で駆け抜けようとキラキラした光を見せてくれるかもしれません。
ですが、後ろ向きに受け止めた場合、いやむしろそれが当たり前だと思います。
これからの日々の先が眩しければ眩しいほどに終わりを意識してしまうのですから。
そんな宣告と共に少女がどのように生きるのか描いた作品であり、受け止めきってほしいと思うにはちょっと幼い主人公の結論が気になる作品です。