第2話 E-8班のメンバー


「予定位置に到達しました。

 あとは作戦時間まで低電力モードで待機します。」


「ああ、了解した。敵は音を感知するレーダーを持っているんだ。

 このまま自由に過ごして良いが、大きすぎる音は厳禁だぞ。

 お前らが落ちこぼれとは言え、調査の人員が減るのは非効率的だからな。」


嘘つけ!

俺はそう言いたかったが無難に返事をして通信を切った。

俺は知っている、E-8班は最悪敵に見つかっても問題はないとされていることを。

もし見つかれば直ぐにケーブルを切られ、囮として捕まる。

その間、他の班が仕事しやすくなるために過去問題を起こしたものが集められて

強制従事させられているのだ。


「ふう、とりあえずメンバーに会っておかないと。」


気乗りはしないが厄介者達のサポートが俺の今回の仕事だ。

自己紹介がてらコードネームも作っておかないと。



小型船(といっても全長10m以上はある)のなかは結構豪華で、操縦席の後ろに小さな机と椅子、その後ろに個室兼寝室が6つもある。

ベッドと座る場所だけとはいえ、今までやってきた任務の中でも個室がつけられることなど無かった俺にはこれだけでもテンションが上がる。


いかん、舞い上がってるところじゃない。

それぞれの個室のドアをノックして全員を呼び出すことにした。




流石に大の男5人が集まると暑苦しくなるような妙な圧迫感がある。


「」

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砂塵に亀 葉花沙鶏 @moyomotolv

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