色彩が鮮やかで、黒が際立ちます。心を通わせる場面も素敵で、その後の物語の想像を掻き立てられました。
お話の最初は、まるでおとぎ話のような展開。 そこから、意外な方向へと話が進みます。 まるでホラーのような展開の結末は……。 決して後味の悪い話ではありません。
普通の花屋とは違って、鉢植えの形で花を売る花屋。 毎日決まった時間にやって来るそのお客様は、毎回1つだけ鉢植えを買っていく。 そのお客様は全身に黒い布を纏い、顔も布で覆い隠していた。 ある日、主人公の花屋はそのお客に尋ねてみる―― 怖い話かと思いきや、意外とほっこりする素敵な短編です。文章も読みやすいので是非ご一読を。