第32話 星の盟約
小尾島(オビノシマ)に着いた朝方。私は港の長からの話で宮司様とユミタレ様とタニマ様の間を取り持って欲しいとお願いされた。
流石にカグヤとツムグさんに二人は連れてはいけないため宗介さんにお願いして預けたあと、交渉に長けているであろうナビィさんと共に星神を祀る神社——空司神(ソラツカサノカミ)神社に向かって山道を歩く。
神社の名前はどうやら神様の名前みたいでナビィさんもその神とは顔見知り程度のようだ。
港の長に教えられた坂道を上り続ける。
————カサカサ。
そういえば山に入ったあたりから後ろから林が音を鳴らし続けているけどなんだろう?
音との距離は一定だから刺客が背後の一突きを狙っているとしか見えない。念のために警戒しておかないと。
私はいつでも剣を抜けるようにナビィさんの後ろに移動した。
「ナビィさん。もしかしたら……」
「えぇ、確かに後ろに居ますね。音の感じから小さな雑魚妖怪でしょう。とっとと切った方が楽です」
私はナビィさんと息を合わせると足を止める。予想通り後をつける音もしなくなった。
そして振り返ると林から一羽の白いウサギ妖怪が飛び出してきた。ウサギは二本足で走りながら私たちに気づくと手を振った。
「た、助けてーキジに殺されるー」
余りにも言い逃れできない状況でウソを吐くウサギの棒読みの叫び声に唖然とする。
「……ナビィさん?」
ナビィさんは無表情のまま足元の石を手に取るとウサギに目掛けて投げつけた。ウサギは咄嗟のことで反応できず、そのまま脳天にぶつかった。
「あびゃー!」
脳天に石が命中したウサギは情けない大声を上げるとその場に転がり落ち、私の足元まで転がった。
ウサギは頭を痛そうに抑えて地面の上でしばらく悶えた後すぐに起き上がった。
「ちょっとひどくないですか!」
「——接触しようとしてきた理由。あるのでしょう? やましいことがあるのなら正直に吐いてください」
ナビィさんの言葉にウサギは素早く頷く。
それにしてもナビィさんはうさぎに個人的な恨みがあるのか圧が凄い。
ウサギは間を開けないように続けて早口で話し始めた。
「もちろんやましいことなんてありません! 見ている限りお二人とも敵意はないみたいなので今カンカンに源氏と物部と戦おうとしている宮司様の頭を冷やして欲しいのです。あ、体でおとなしくさせろとかそう言うわけではないです」
ウサギの話にナビィさんは少し考えると私を見る。
「マカさんが信用に足り得ると思うのなら良いのですけど」
信用に足り得る発言か……。いきなりそんなことを言われてもこんな一瞬で判断できるわけがない。
私は目の前で笑みを受けべて顔色を伺うウサギを見る。ウサギは私の視線に首を傾げる?
「どうなさいました?」
少なくとも今のウサギからは信頼できない要素は見当たらない。とりあえず信じようとしてみよう。私はナビィさんに視線を移す。
「ナビィさん。ここはひとまず信頼しましょう。もし危なそうであれば私が何とかします」
「——分かりました。ならそう言うことでウサギさん。宮司の元に案内してくださいな」
————。
それから私はナビィさんと共にウサギに神社まで案内された。
ウサギはかなりおしゃべりで宮司について色々と口を割ってくれた。
彼らが言うには宮司は港の長が話した通りの人物で酒癖と女癖が悪い。しかし民には心身になっていることから一定の信頼はあるようだ。
そして目の前に神社が見えてきたあたりでウサギは高く飛び上がった。
「ではマカ様とナビィ様! 彼方が我らが主人が住まう神社です!」
ウサギが自慢げに手を伸ばした先にある神社は端から端まで綺麗に手入れがされているようで神々しさが隠しきれてないようだ。
——けどよく見ると塀や門に矢が突き刺さっており、しかも火矢も打ち込まれたのか焦げた箇所が見える。
私はナビィさんに近づき耳打ちをする。
「あのナビィさん。これもしかして戦いが起きてます?」
「——いえ、流石に起きてはないと思いますが……」
私たちは前で上機嫌に飛び跳ねながら案内しているウサギに目を移した。
とりあえずこのウサギは私たちに敵意はないのかな?
そしてしばらく歩き、門の前までくると中から五人の武装た兵士たちがぞろぞろと門から飛び出してくると私たちの前に立った。
「兎隠(ウヌ)殿! この銀髪はまさに源氏の方か!」
「ようやく宮司様の暴走を止められるぞ!」
五人の兵士はまるでしがらみから解放されたかのような希望に満ちた眼差しを私たちに向けてきた。
その中で一人若い兵士は私に近づくと宮司がこれまでにした行為について始めた。
簡単に言えば交渉が決裂し、宮司が夜襲を仕掛けたことが発端となったようで、引きたくても引けない状況となってしまったみたいだ。
ナビィさんも呆れて何とも言えない表情をしている。ウヌは兵士たちが落ち着いたのを見ると私を見た。
「あ、そう言えば銀髪のお嬢さんの名前は? 」
「——源マカですけど。それと隣の人はナビィさんです」
私たちが自己紹介をすると五人の兵士も自己紹介に入った。
なんとかこの人たちとは良い関係を気づけそうだ——。
そして私はウヌに引っ張られるようにして神社の中に連れ込まれた——。
——————。
————。
神社の中に案内された私はナビィさんとは別々の部屋の中に入れられウヌと二人きりとなった。ウヌは白菜を齧りながら私に視線を合わせた。
「マカ殿はこれから宮司様と会ってもらいます。宮司様は普段優しいですけど女を見ると急に鼻の下を伸ばして。もしかするとマカ殿を襲っちゃいかもしれませんな」
「——そうなったらいくら何でも切りますよ?」
「えぇ、良いですとも! 何なら逸物も切っちゃって下さいませ。子供はすでに十人もいるので構いませぬぞ!」
「それは流石に……」
ウヌは勝手に大笑いを始めた。それに合わせるかのようにして戸が勢いよく開き、中に服装から高貴な人と分かる中年の大男が入ってきた。
男は黄金色の首飾りと冠を被り服の文様も星々を基礎としているためか美しい。
男は私を見ると位頬を赤く染めて一瞬唸る。
「わ、吾輩は空司星彦(ソラツカサノホシビコ)と申す! いやぁ、噂通り美しい娘だ!」
ホシビコの言葉にウヌは蔑みの視線を向けると高く飛び上がり主君であるホシビコの頬を蹴った。
余り強くなかったのかホシビコはただ驚いただけ。
「ホシビコ様。寝言は寝てから言って下さいな。この方をお呼びにしたのは戦を始めたホシビコ様とユミタレ様方との講和の為なんです」
「こ、講和だとぉ!?」
ホシビコは上座に向かい咄嗟に座る。
「ウヌよ。あの戰はそもそも神に合わせろと彼らが戯言を申したからだ。神は居られるがその神とは現人神である吾輩。それを無下にしたらどうなるかわかるであろう!」
「——まぁ、あんたら一族はそう言う誇りがあるのは構わないけど百年単位でそれで戦をするのはやめて頂きたいですね」
ウヌとホシビコは早速口論を始めてしまった。
それにしても無下にしたと言うのは……そのままの意味だろう。
「あの、ホシビコ様。具体的に何と言われたのですか?」
私の言葉にホシビコは反応すると少し間を開けて教えてくれた。
話を聞くとホシビコの行動はわからなくも無かった。
まずユミタレ様の言葉が発端のようで、何やら祖神に直接合わせるように要求したようだ。祖神はそう簡単に降臨しないためホシビコは拒絶したのだがなら降臨するまで滞在すると言ったそうだ。
説明を終えるとホシビコは頭を抱える。
「滞在は構わないんだが、一年だぞ? 彼らが来る一月前に降臨して帰られたのだから次に来るのは一年だ。稀に一年に複数回降りられる時があるが基本は一回だけ。食料も宿も全てこちらが用意しないといけないしでこんな冬場でそれは無理だ」
なるほど。なら夜襲も意味合いは「早く帰れ」と言うわけか。
ウヌは立ち上がるとホシビコの膝を撫でる。
「そういうことは早く部下たちに共有した方が良いですよ。昔から説明不足だから毎度争いを生むんですよ」
ここまできたら彼らどちらかが倒れるまで争い続けるに違いない。
これから天人との決戦なのにバラバラだと島内を自由に動き回れない。なら、早めに天人の話をしておこう。
「ホシビコ様。もし、ユミタレさんたちとの講和を成立させた暁には一つ願いを叶えてくれませんか?」
「ん? まぁ、別に構わないが——」
それから私はホシビコに天人について話した。最初は反発される覚悟だったものの意外と納得してくれた。
「なるほど。天からの敵か。社伝にも我が一族は月と日の神を仲介する神であることが記されている。良かろう、もし講和を成立させれば協力する」
「ありがとうございます!」
ホシビコとの交渉は何とか完遂した。次はタニマさんとユミタレさんだ——。
————。
——————。
私はナビィさんと合流するとウヌに教えてもらったユミタレさんとタニマさんが駐留している集落に向かう。
二人には天人については話しているし、まず二人がここに来たのには理由があるんだと思う。いや、それしかないけど。
それから二人がいる集落に着き見回りをしていた兵士に話しかけると偶然にも物部の兵士で私の顔を知っていたようで、すぐにタニマさんがいる屋敷に案内してくれた。
屋敷はそこまで大きくないにしても貴人を泊めるには申し分ないほどの大きさはある。
そのまま中に進むみ、奥にある広間に通されると中にはユミタレさんとタニマさんの二人を中心に複数の大将たちと何やら花sている様子だった。
ユミタレさんは音がした方向を見て私に気づく。
「あぁ、マカか。やはり来たのか」
二人は何も変わった様子がなく、ただ眠っていないのか目に隈がある。
「はい、そうなんですけど……あの、宮司のホシビコさんとの抗争を停止してくれませんか? 先ほど話を聞いていたのですがやはり誤解の連鎖としか思いません」
私の言葉にタニマさんがピクリと反応するとユミタレさんは床を手で優しく叩く。
「マカよ。一旦落ち着いて座ってくれ。今はそれに関する話し合いをしていたのだ」
私はユミタレさんの言葉に甘えてその場に座った。
それからユミタレさんに変わってタニマさんが事情を説明してくれた。
話を聞く限り大方ホシビコの話していた通りだった。
まず上陸した当初は友好的に接していたものの話し合いをする度に対立していきついには武力衝突にまで発展していった流れで間違いない。
だけど幸に両者は今すぐにでも講和を結びたがっている。
「ではユミタレ様。ユミタレ様も天人に関することで大王に命じられたのでしょう?」
「——大元はお前が遅いから派遣されたのだがな。まず我々としては糸麻に向かっているものと考えていた」
「——それは面目ないです……」
一応……うん、使者を送ってはいるから大丈夫だろう。これは一大事だし。
「ではとりあえず二人とも講和を結びたいのでしたら……今すぐには出来ないとは思いますが私が仲介いたしますので——」
これをきっかけに七日間ほどかけて私は山奥の神社とこの集落までを交互に通った。
——————。
一日目、ナビィさんをカグヤたちの音にしばらく交渉で帰れそうにないことの伝言を頼んだ後、ユミタレさんからの講和案をホシビコさんに伝える。ホシビコさんはユミタレさんとタニマさんの軍勢の武装放棄を条件を明示するも二人は拒否。
二日目、ユミタレさんから講和の案として「ホシビコさんの息子を大源家の下人として雇いやがて糸麻で大王に宮仕する一問とする」が提示され、私はそれを伝えるもホシビコは「それよりも酒をよこせ」と拒絶。
それからだいぶ交渉を重ねる——。
六日目、ユミタレさんの側室との娘をホシビコさんに嫁入れさせることでホシビコさんは条件を飲んだ。
——。
七日目の夜。正式に和解の盃を交わそうとユミタレさんとタニマさんを神社に案内する。
ホシビコさんは予想に反して嬉しそうに迎え大広間に案内し、即座に宴会となった。私は大広間の端っこに移動して空気だけを楽しむ。
——そういえばユミタレさんは娘がいたんだ。
そう思っているとお祭り騒ぎをして踊り狂っているホシビコさんに絡まれながらも谷間さんに押し付けて逃げるようにユミタレさんがこちらにやってきた。
「マカ、少し良いか」
「はい、大丈夫ですけど」
ユミタレさんは隣に座ると酒を一口飲んだ。
「これは酔ってしまったが故に漏らした独り言だ」
「——」
ユミタレさんはそう呟くと騒いでいる人たちの方を見ながら大王から命じられたことを教えてくれた。
「大王の命令で星神を調査するように言われたのだ。星神はかつて月の神の日の神が姉弟で争う寸前となった時、両者を瀕死になるまで痛ぶったほどの悍ましい力を持つ。やがて長い時を経て日の神の傘下となったが最後まで叛逆を続けたことから朝臣である物部と大源の直轄地となったが故協力を頼みにきたのだ」
「——ホシビコさんは現人神なんですよね? なら彼に直接頼めば良いのでは?」
「考えてみろ。昔のようにかつては独立した勢力だったものを英雄として調子に乗らスト蝦夷みたく反乱を起こす。大王とその周囲の者どもはそう恐れているのだ」
「——そういえば東国の乱もそのような感じだったのですか?」
「あぁ、諏訪の乱だな。まさしくそうだ。そういえば大王は東国の乱で活躍した狛村の将兵を天防人軍(アメノサキモリノイクサ)と編成して天人防衛の任に仕せるようだ。だから安雲の防衛も少しは楽になる」
「——それは良かったです。それと交渉の中で娘と言っていたのですが……」
「嘘だ」
「は?」
ユミタレさんは面白おかしく笑うと酒を一気に飲む。
「娘をやるということは信頼するということだ。今はいないにしても将来的に出来れば奴の息子の嫁にしなくもない」
「けど、お嫁さんもいないということでしょう?」
私がそういうとユミタレさんは心外そうな表情をする。
「何を言う。今目の前にいるだろう」
「——あ、そうか。一応許嫁でしたね私」
「一応も何もお前が勝手に決めたのだろう。まぁ、今はどうこう言うつもりはないがな。逆に、我より強い女子の婿になれるとは逆に嬉しいものだ」
「——えーと、婿? あれ? 私が嫁に行くのではないんですか?」
「お前の家、男児がおらぬのだろう? てっきり婿入りだと聞いていたのだが」
「——そうでしたね」
そうだった。兄はもう帰らないのだから、私はもう普通の女の子として振る舞っても良いんだ。人を、異性に好きになっても良いんだ。
私はユミタレさんの手をにぎる。
ユミタレさんは困惑した表情で私を見る。
「ユミタレ様。恥ずかしくてこう口に発するのもやっとなのを承知で言いますが、もし私の体をお求めでしたら殿方から言ってください」
ユミタレさんは突然のことで良いが覚めたのかはたまたまだ酔っているのか急に顔を赤くした。そして私の体を抱き寄せると少し息を荒くした。
「あぁ、なんと美しい愛女か——なんて冗談だ。今は戦でそうそうする事はできない」
ユミタレさんは私から離れると肩を摩る。
「それに我はお前のことを知らない。お前も同じだろう? だから天人との戦いはお前の隣に居たい。構わないか?」
「はい、構わないですけど……」
ユミタレさんはいつにも増して穏やかな表情をしていた。
——————。
————。
それから次の日の朝。私は最初に上陸した集落に戻り、カグヤたちを連れて神社に向かった。
兵士まで連れてくると誤解されかねないと宗介さんが話した為神社に案内するのはカグヤと宗介さんと小切童子とナビィさんの四人。
ツムグさんは何か用事ができたようで残るらしく同伴しなかった。
そして山の入り口で待っていたウヌの案内で神社に着き、大広間に案内された。
宗介さんとナビィさんはホシビコさんに頭を下げた。
それから少し話し合いを行い、大体のことは整理がついた。
とりあえずホシビコさんは天人との決戦に協力してくれることとなった。だけど問題としてはいつ天人が来るのかどうかが全く見当が付かないことだ。
話し合いを終えた後、私はナビィさんに神社の外に連れ出されると境内の外れに放置されている祠に案内された。
その祠は上に突き出したかのような形をしており、頭の部分にしめ縄を施されて苔がむすまで長い年月この地面に鎮座していたことが見るだけでも分かる。
ナビィさんは祠の前に来るとしめ縄に手をかざした。
「ナビィさん。これは?」
ナビィさんは手を離すと小さく私にしか聞こえないように声を出した。
「——なるほど。やはり本当の星神はここにいましたか」
「——?」
ナビィさんは祠のしめ縄に触れる。ぶつぶつと何かを唱える。詳しくは聞き取れなかったけどそれは祝詞のように思えた。
すると岩が急に光出したかと思えば空に向かって光の筋が一瞬伸びたかと思えば消えた。
「マカさん。星神は私たちに協力してくれるようです。時が来れば降臨なさるでしょう」
「……ナビィさん。今疑問に感じたのですけどこの神社に祀られている星神は空司神(ソラツカサノカミ)とは別の神様ですか?」
「空司神(ソラツカサノカミ)とは別の神様ですね。大昔にひっそりとここに隠居をした存在だと教えられました。その姿と正体は知りませんが星神だと言うことは聞かされています」
「なら、空司神(ソラツカサノカミ)は……」
「この島の祖神です。名も無き星神と同一化されたのでしょう」
ナビィさんはそういうと私を見る。
「ではマカさん。早速ですが——」
そのナビィさんの表情はゆっくりと変わっていった。普段通りの穏やかな顔から絶望に染まった顔。その視線は私の後ろを向いている。
同時に後ろから金属が擦れ合う音と聞き慣れないピロピロと言う鳴き声。
振り返るとそこには全身を鉄で覆われたまるでエイのような形をした巨大かつ異形の鳥が私の背後にいた。
その鳥は口に光を集める。その光は最初は赤に近かったのが徐々に紫色に変わっていく。
それはまるで一番最初に遭遇した月を模した仮面を被った大男が使った火球と似ている気がする。
なら、これは逃げないとまずい。
私はその場に固まっているナビィさんの腕を掴むとその場から走り出した。
「ナビィさん! 走って!」
それと同時にさっきまでいた地点から体が焼けるほどの熱風が勢いよく吹いたかと思えば雷のような轟音が大地を駆け巡った——。
あいつは、天人の仲間だ!
最後通告 天女の調べ 皐月 @satuk
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