出会うべくして出会った、大切な親友との物語

 靴磨きの少年リシュールと、彼が買った魔法具のマントに取り憑いた魔法使いクモイの出逢いから始まる物語。リシュールには絵の才能があり、クモイは彼に絵本を描いて欲しいと頼みます。謙虚な少年と、献身的だが孤独を内に秘めた魔法使いが徐々に交流を深め、かけがえのない親友になっていく過程が描かれています。
 作者の他の作品も読んでいると、作中で語られる魔法具のエピソードに懐かしさを覚えることでしょう。

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