第6話 それで・・・?

「た、たかもり・・・」

「と、としちゃん・・・」


利通が長い視察から帰った港に迎えた時。

隆盛と利通は声を詰まらせた。


二人の沈黙を破るように。

甲高い声が響いた。


「かおるぅ~・・・!」

「ひろぶみぃ・・・!」


井上薫と伊藤博文は駆け寄ると、互いをギュッと抱きしめた。


「あんた、やせたんじゃない?」

「そういう、薫は太ったねぇ・・・?」


キャッキャとはしゃぐ二人を見つめながら。

利通と隆盛は目を合わせ、肩をすくめた。


「そういう事でゴワスか・・・?」

「そういう事でゴワス・・・」


そして。

二人の口元が嬉しそうに。


綻んだのでした。


めでたし。

めでたし。


※※※※※※※※※※※※※※※


いや、違うだろうっ・・・!

(作者の心の叫び)


もう。

ええっちゅうの・・・!(笑)

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俺の隆盛、こんなに可愛い訳がない 進藤 進 @0035toto

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