クリシェ独りボッチ?

本編を読み終えて番外編の途中までの感想です。
理想の世界で大好きな人達に囲まれて
最愛のベリーともずっと一緒にいられるようになったのに、本編でクレシェンタ登場以降クリシェのボッチ度はどんどんすすんで行きます。
この作品、クリシェとベリーの恋愛物かと思っていたのですが、それは最初だけ。クレシェンタ登場以降はベリーもセレネもクリシェへの態度はお座なりになっていきます。ベリーは側にクリシェがいてもクレシェンタにべったりでクリシェとの会話すら発生していない状況。後から入ってくる使用人達もベリーラブでクリシェをかまっているシーンがほぼ皆無です。
ベリーとのシーンも、愛の囁きも、キスもクレシェンタとの方が遥かに多いのでは?
作者様の裁量だろうから仕方ないのですが、クリシェの一歩引かされているような状況ばかりで読んでいてとても辛く感じます。
ベリーとずっと一緒に幸せに暮らしたいというクリシェの願いが、ずっとクリシェの傍にいるというベリーの誓いが、相思相愛であるはずの二人の想いが、クレシェンタという存在に邪魔されて心が離れていっているよう感じてしまいます。
考え過ぎなのだとは思うのですが、あの永遠の楽園の中でクリシェは独り切りに思えて読んでいて寂しくなってしまいました。
最後まで読んでからレビューしようと思ったのですが、堪えられず途中であるにも拘わらずレビューしてしまいました。
良い作品で有ることには違いありませんが、主人公クリシェがあまりに不憫に思えて仕方ありません。
なんでそこ、クレシェンタなの?なぜクリシェじゃないの?そんなシーンばりです。

書籍化されているそうで、そちらではここら辺が改善してもらえたらいいなと思います。
書籍化、おめでとうございます。

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