「心」を持たない「新人類」として生まれたアダムとイヴ。二人は禁忌とされる「心」を持ち、「愛」の感情を抱くようになります。アダムとイヴの純粋な愛情描写と、それを受け入れない社会の冷酷さ。そんな二人が目指すは、「かつてのアダムとイヴ」が追放された旧人類の暮らす「エデンの園」。相容れない新人類と旧人類――。結局そこにあるのは「異質なもの」への不寛容さでした。「心」について、そこから生まれるモノについて、深く考えさせられる作品です。