第2話
ひとまず、ドアを閉める
次に顔をつねる。痛い
そしてその場でうずくまる。疲れというのは怖いものだ。こうも人の心を不安定に半年させ、幻覚さえ見せるのだから
あいつが来るまで寝よう
「お〜い?何でドアを閉めた~?ご丁寧に鍵までしてるじゃねぇか」
あいつの声が聞こえる…
いや、あいつは来ているんだろう。おそらく陽キャのほうだけが幻覚なんだ
そう思いドアを開けると…
凍夜と陽キャがいた
まず、ドアを閉める
「いや、させねぇよ?何してんの?」
ドアを閉めたかったぁ……!
しかし凍夜がドアを足で邪魔をしている
こうなったら家に逃げるしか…
この家じゃん
逃げ場ないじゃん
泣いた
「家入れさせてくれないか?玄関で喋るのもあれだし」
「わかった(泣き声)」
「あれ?泣いてる?」
「泣いてねぇよ!」
逃げ場がない僕は二人を家にあげた
あーあー、このことクラスの人にバレたらグーでいかれるんだろうなぁ。痛いだろうなぁ(諦め)
「じゃ、買ったものとかリビングに置くぞ」
「わかったけど、言いたいことはわかるな」
「何が?」
コイツしらばっくれていやがる…なんなら顔がニヤニヤしてウザイ
「顔がウザイ」
「イケメンになんてことを言うんだ!」
「イケメンはそんなこと言わない。よってお前はイケメンじゃなくて容姿が整っているウザイ顔である」
「なんじゃそりゃ?」
そんなことより
「一旦コイツ借りるね。すぐ終わらせるから」
「わかりました!」
自室に連れ込んで、でだ
「何で浅木がここにいる?家に来たことがバレたら俺は殴られる気しかしないんだが?嫌がらせか?」
「そんな嫌がらせを俺がすると思うか?」
「思う」
「泣いた」
「ウソウソ。流石にウソ」
コイツならマジで泣きかねんから怖い
「で、浅木がここにいる理由は?変なことだったら追い返す」
「その変な場合、机のうえに置かれてる
「どうって…俺の胃の中に消える」
「…泣いた」
「つまり変な理由だと?」
「はい、その通りです教官。ちゃんと話すので慈悲を…」
コイツ、食べれないことがいやで媚びていやがる
「で、理由は?」
「コイツ、俺のいとこで」
「はぁ、で?」
「なんか、参加したいって」
「で?そのこと俺に言った?」
「言った」
「大事な大事な浅木であることを言わなかったな?」
「はい」
「その理由は?」
「それを言うとお前は断ると思ったから」
コイツ…隠そうともしないな
「まぁ、正直すぐに外に放り出したいが、」
「が?」
「浅木という、他人がいる
お前のいとこだが、お前を放り出さということはコイツを外に放り出すことになる」
「ですね…」
「コイツにはなんの罪はない。それは合ってるよな?」
「いえ…、いやはい…」
なんで言い淀んだん?
「でだ。俺はそれをよいとは思えない。だから、お前は外には放り出さない」
「てことは、許してくれるのかヒャッホゥーイ!」
「お前は許しはしない。当然相当の罰は受けてもらう」
「ぇ゙?てことはいつもの?」
「ああ。いつものだ」
「イヤダー!さっさと寝たいんだ、俺は!」
「知らん。連れてきたお前を恨め」
「イヤダー!」
いつものと言うのはゲームだ。fpsだが、コイツとデュエで5v5のやつをやる。ただその時間がコイツ
が嫌がっている理由だ。いつも12試合、つまり6時間〜7時間の間ぶっ通しでやることになる。当然徹夜だ
「慈悲を!せめて8で!」
「譲歩しても10だな」
「ありがとうございます!」
まぁ、今回は俺の性格のとこによるものだから緩くはするか
「じゃ、戻るか。あ、そうだ。アイツにはいつもの
「いいと思うよ?あとで説明はするから」
「頼んだ」
「呼んだのは俺だし、それくらいはするよ」
「それもそうだな」
コイツが悪い
頼む必要も無く、コイツの義務ですらあるだろう
隣は好き? 失踪し過ぎの者 @kokokojin
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。隣は好き?の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます