隣は好き?

パセント

第1話

春は苦手だ

友人と別のクラスや、別の学校になるから

僕は根暗だ

自分から話しかけることはまず無い。話しかけられても、最低限のことしか話さない


今年も憂鬱な4月6日がやってきた。何を隠そう、新学期だ

たった1人の友人、安達あだyい凍夜とうやと同じクラスであるよう祈っておく


一つ、朗報だ。同じクラスだった。めっちゃ、嬉しかった。家で凍夜と新年会(?)を開こう

そして、もう一つ、残念と言えるかもしれない話だ

なぜ、こんなにも曖昧な言い方になっているのか。理由は隣に座っている彼女にある。


「これからよろしく、石橋いしばしくん!」

「ぁ、、、、、、よろしく、浅木あさきさん、、、、」


すぐにわかるだろう彼女、浅木奏多あさきかなたは陽キャだ。僕とは逆の方向にいるべき人物だ

なぜ猿でもわかるほど相性の悪すぎる人物の隣なのに残念で終わらないのか?

神がつくほどに可愛いのだ。たぶん、この先この人が一番可愛いと言えるほどに

そして、周りからは、殺意、嫉妬の目が飛びっかっている、男子はもちろん、女子からも。その目線を浴びた時、意識が行きかけた。めっちゃ怖かった

途中で凍夜に助けを求めた。目が合った。合っていた、絶対何を求めているか分かったはずだ

しかしその瞬間あいつは、たった一人と言っていい友人のあいつは自然に目を逸らし隣になった人に声をかけた

見捨てられた。僕は見捨てられたんだ


高校生、初日を終えた。正直言って疲れた

原因はもちろん隣の彼女陽キャだ。陽キャのノリは心臓に負担をかける

何かと質問してくるし、やんわり拒否しているのに気遣いなど知らず、ずいずい入り込んでくる。

早く帰りたい。とゆうか、帰らなければいけない

このままだと、呼び出しされそうだからだ。生徒に。絶対、校舎裏に

初めて校舎裏に行くのがお話するボコられるためなんて舌を抜かれても嫌だ

早く帰って、新年会を開こう。準備はしてある。凍夜にメッセンジャーアプリ「write」で伝えてもある。ただし「ごめん、もう1人増えるけど大丈夫?」と来た。よくわからんが、あいつのことだ。変な人は呼ばないだろう。「大丈夫」と伝えた

あとは、僕が生きて家に帰るだけだ


1時間後、自分の浅はかな発言を後悔した


僕たちは着替えるため、一度家に帰ってから1時間後、僕の家に集まる約束をした

約束の5分前、チャイムが鳴った

あいつはいつも時間ギリギリ、もしくは過ぎてからが、いつもなのに変だなぁ。と思いながら、ドアを開ける。そこには、あいつと、隣の彼女陽キャがいた

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隣は好き? パセント @kokokojin

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