好きな小説とか!

 以前はプロフィールに色々と書いていたんですけど、最近は必要な情報だけ書くようにしたため、小説遍歴は消してしまいました。他人の好きな小説の情報って結構面白くて、こんな小説読まれるんだ!?――って意外性とか、なるほどこんな小説がこの作品の背景にはあるんだ―—って納得感とかあったりするので楽しいです。


 さて、私の好きな小説ですが、実は私、ほとんど小説を読まなかったんですよね。子供の頃は買ってもらった小説もまともに完読した記憶がありません。たぶん、中学生くらいまでは童話と嫌々読んだ読書感想文の指定図書と国語の課題以外、まともな物語の本は読んだことが無いと思います。


 たぶん、文字中心の話でいちばん好きな本は『イソップのおはなし』(のら書店 小出正吾・ぶん 三好碩也・え)じゃなかろうかと思えるほど成長が無いですねw 無くしたので最近わざわざ買いなおしたくらいですし。


 だからと言って本を読むのが嫌いだったわけではなく、小さい頃から親が読み聞かせしてくれたおかげで本は大好きでした。ただし、資料みたいな本ばかり読んでました。



 記憶に残ってる最初の小説ですが、もしかしたら自作かもしれません。小学校の国語の授業で書いた短編。『猿の惑星』を元ネタにした話ですね。小学生の頃、大好きだった映画が『猿の惑星』だったんですよ。


 その次に記憶に残ってる小説が、また自作の中学校の国語の授業で書いた原稿用紙10枚の短編ですね。先生が面白かったとたくさん感想書いてくださったのを覚えてます。国語の授業嫌いでしたけどw 『エイリアン』と『ボーダープラネット』混ぜたような話でした。あ、そういえば『ボーダープラネット』というと流行(?)のBSSモノですね! よくあんなの24時間テレビで流したなと思いますw 愛は地球を救ったけどBSSで少年たちの脳は破壊した!――みたいな。


 小説とは別ですが、『ロードス島戦記』のリプレイを友達からコンプティーク毎月借りて読みました。リプレイの方が小説より面白かったんですよね。何しろ、当時は『Dungeon's & Dragon's』がマイブームでしたから。ちょうど、『ドラゴンクエスト』発売直前に手に入れましたので遊ぶ相手も居ないのにハマってました。


 ちなみに私のファンタジーの原点はおそらく『ドルアーガの塔』です。ドルアーガ→D&D→ドラクエ→PC88のWizardryだったと思います。初代WizardryはGreater Demon増やしてエンターキーに物置いたまま遊びに行ったりした覚えがありますw



 ファンタジー小説はラノベ的な物をちょこっと読んだことはあります。『ロードス島戦記』とか『フォーチュンクエスト』ですね。シリーズ途中までですけど……。『指輪物語』とかもありましたけど資料以上の興味は湧かなかったわけです。


 それからようやく、小説にハマったという表現ができる小説に出会いました。『ウィスパーズ』です。それまで洋物ファンタジーとかにも手を付けましたけど、あまり合わなくて読んでませんでした。それが『ウィスパーズ』は何というか当時B級ホラー大好きだった自分には、脳内映像化が捗るエログロ小説だったんですよね。ディーン・R・クーンツの小説は他にも読みましたけど『ウィスパーズ』がいちばんですね。


 さらに『血の本』シリーズです。当時『ヘルレイザー』が大好きだった私にまともに刺さりました。いや、初めての体験でした。小説を読んで脳内が真っ赤になるなんて! とにかく脳内映像が真っ赤なんですよ。しっとりとしてるのに、突然やってくる真っ赤。あれはすごいです。脳内を血で洗浄されるみたいです。『ヘルバウンドハート』も良かったし、『ヘルレイザー』の映画シリーズもいいですけど、クライヴ・バーカーは短編集が最高です。



 他にもスプラッタホラーを漁りましたが上記以外で良いものは見つかりませんでした。


 その後、相方と出会ってからは、相方の好きな本とか、相方が観るアニメの原作をよく読みました。中でも良かったのが『十二国記』ですね。特に第一巻がめちゃ良かったんですよ。もともと銀英伝とかと同じくジュブナイル小説として出版されたらしいとは相方の話ですけど、とにかくシリーズどれも良かったです。欠点は新作がほとんど出ないことでしょうか……。あ、銀英伝についてはファンが怖いのでノーコメントで。


 『本好きの下剋上』もアニメから入って原作読み漁ったタイプですね。もともと、ファンタジーの世界設定作るの大好きだったんです。その中で、紙の扱いだとか、本の量産とかすごく興味がありましたし、ファンタジー世界での生活についても古代ローマや中世欧州の資料を基にして色々考えるのが好きでしたので、見事にハマったわけです。あの作品の凄い所は、ちゃんと結末まで考えられて描かれている所はもちろんですが、複数の成長が描かれているのが面白いんですよね。


 まず主人公の主目的のクラフト、本人の成長、人間関係、身分が変わることでの立場の変化ですね。特に最後の立場の変化が素晴らしいです。身分が変わることで常識が代わり、言葉遣いやタブーが変わる。人間関係やクラフトにも影響を及ぼしていく。そこら辺が他の小説には無くて新鮮で、とにかく刺さりました。しかもweb小説なのに段違いに読みやすい文章で丁寧なんですよね。すごいです。


 『十二国記』と『本好きの下剋上』の共通点であり、私がいちばん好きな部分。それは一見、無茶な世界感が見事に世界成り立ちのため、そして最終的に物語のために形作られているところです。地形もなかなかに無茶なのがいいです。私は物語主体で世界設定とかしたことが無いので斬新でした。



 その後は2022年頃からweb小説にハマっていきます。最初はファンタジーでした。何故、商業のファンタジーはロクに読まなかったのに、web小説のファンタジーは読んだかと言うと、スナック感覚で読めて、一人称で体験型の小説であり、加えて一人称であるため読者である私と立ち位置の齟齬が少なく、情報量を必要最低限に制限できる部分ですね。ここが典型的なweb小説の素晴らしい所です。


 商業のファンタジーはまず、雰囲気重視で始まり、ファンタジー世界の生活の説明なんかが始まったりします。下手すると世界の成り立ちから始まったりします。聖書を頭から読むと寝てしまうのと同じですね。いやもういいからさっさと本題入ってよ――みたいな。なので、気軽に没入できるweb小説は好きなのです。商業はキャラクターIPの押しが強すぎるのも苦手でしたし。


 ただ、ファンタジーはスナック感覚では読めますけど、『本好きの下剋上』以外はそこまでハマるお話はありませんでした。ただ、インパクトの大きい作品はありました。私がときどき紹介しているあの作品に代表されるNTRモノですね。結局、その影響でアンチNTR的な作品を大量に執筆することになるわけですが。



 いや、お前ぜんぜん小説読んでねーじゃんw――って思われるかもしれませんけど、ハイその通りです。


 あ、ちなみにラブコメを始めて読んだのはweb小説読み始めてからです。漫画も読んだことありませんでしたのでラブコメ超初心者です。






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雑記帳 あんぜ @anze

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