誰かの1番になりたくて
パ・ラー・アブラハティ
君のためじゃない。僕の為
世界は自分中心に回ってない。そんな当たり前のことを理解しているのに理解していない。
自分の仲がいい人が、自分じゃない誰かと喋っているだけで僕の心はモヤっとした霧に包まれてしまう。
これは自己中心的な考えで、他人から見ればとても気持ちが悪いものだということは痛いほどわかっている。
それでも、自分だけを見ていて欲しい。こんなズレた感性を心に据えているから、いつも色々な人と衝突してしまって疲弊するばかりで。
辛い、辛い、辛い。誰か助けと願っても差し伸べられる手はなくて。光の一筋すら見えない道は歩くのは困難で、一度転んでしまったら立ち上がる気力すら起きない。いや、元々立ち上がる気力などないのに等しいのかもしれない。
こんなに自己中心的なのに、僕は常々誰かの1番になりたいと思っている。誰でもいいから、その人の心の最頂点にはいつも自分がいたいと、そんな願いを持っているのは傲慢だと言われるだろうか。
ネットでも現実でもどちらでもいいから、自分という人物が確立される居場所が欲しい。そうすれば、この苦しい気持ちも心に蔓延っている霧も晴れて自分は前を向けるんじゃないかと、そう思っている。いつか誰かの1番になれるその日まで。
誰かの1番になりたくて パ・ラー・アブラハティ @ra-yu482
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます