なぜ、塔を作るのか──

月に至りたい──そう、皇帝が願ったからとされて、作られる、塔。
これは──その塔に魅せられたある男の視点を通して描かれる、塔の建築と、その至る先である月の人──姫と、彼女の語る、塔がなぜ作られるかという「真の理由」と、そして塔がどうなるかという「結末」の話である。

SFのようであり、歴史小説のようであり、そして人間ドラマでもある本作、短編ながらも、あたかも長編作品を読んでいるかのような壮大さと迫力を持っていました。

傑作です。

ぜひ、ご一読を。

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