プレゼント③

「ひーちゃ〜ん、プレゼント、ありがとう〜!!」

ななちゃんがいってきた。

「ななちゃんも、プレゼント、ありがとう〜!! とってもかわいくて、とってもあったかいよ〜」

「ひーちゃんのプレゼントもさいこう!! すごくきれい〜。」


「でね……」


 ななちゃんは、ママとかおをみあわせると、まどのそとをみせてくれた。


「じゃ〜ん」

「えっ?!」


 ななちゃんのところに、ゆきがふっていた!!

 もう、びっくりだ。


「とってもちっちゃいんだけどね、ほら」

ななちゃんは、ちいさなちいさなゆきだるまを、みせてくれたんだ!!


「ありがとう、ひーちゃん。ほんもののゆきもとどけてくれて。」


 ほんもののゆきだるまをみたことがない、ななちゃんのうえに、ほんもののゆきがふる。


 ななちゃんがおおよろこびで、わたしも、とってもうれしかった。



「でもね……わたしは、ゆきだるま、つくれてないんだよね……」

ごはんのときに、わたしは、おとうさんとおかあさんにいった。


おとうさんとおかあさんは、かおをみあわせてわらう。


「わかったよ、ひー」

「お正月休しょうがつやすみに、小樽おたるたけしおじさんのところにこうか」

たけしおじさんは、おとうさんのいとこだ。


「おじさんのとこ、ゆきだるま、つくれる?」

「ああ。いっぱいつくれるぞ」

「やった〜!!」


  

 ゆきだるまのゆめをみながらねむる

 さんかくぼうしをつくらなきゃ

 めはみかん? はなはにんじん?

 ては、きのえだでいいかしら?

 わたしのてぶくろ、かしてあげる


 ……むにゃむにゃむにゃ


 ゆきだるま、うれしいなあ


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ひーちゃんの雪だるま 緋雪 @hiyuki0714

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