第2幕1場-娼婦の夜はエチエチデスッ-前戯編-<❤>
ひとしきり寂しい気持ちを味わうと、私は立ち上がって部屋を見渡した。
……よくよく考えれば贅沢な話だ。
窓から暖かい光が差し込んでいて心地良いし、ベッドの具合も悪くない。
窓を開けて外を覗いてみた。
視線の向こうにこちらと同じような二階建ての建物があって、渡り廊下でつながっている。
渡り廊下は幅広で途中にテーブルが置かれているので、飲食も出来るのだろう。
……コンコン
ノックに応える前に扉が勢いよく開けられた。
「また来たじゃーん♪」
アルセアだった。
「服を持ってきてあげたよ。最初はみんなこれを着るの」
渡されたのは、ネグリジェのような服だった。
一見して古着とわかるヘタリ具合だが、身にしているボロよりはるかにマシだ。
「はい、それ脱いで!」
ぽんぽんとボロを脱がされ、ネグリジェを頭からがばっとかぶせられる。
「次はこれ着て!」
ネグリジェの上から二つ折りになった茶色い布を羽織る。
それを腰のあたりで縛ると立派な上着になった。
「…ちょっと丈が長いかな?」
アルセアは、ネグリジェを上に引っ張って調節してくれる。
「太ももはたくさん見えた方がいいのよ♪……よしできた!」
部屋の片隅にある姿見に己を映してみる。
「おおおお……!!!」
鏡だとよりはっきりくっきりと映るその姿。
とんでもなく可愛い美少女がそこにいた。
「これが私……美しすぎる!!」
「ほんと、この見た目ならお客さんもすぐつくよ♪」
アルセアはにこにこして言った。
「ありがとう、アルセア!」
見知らぬ異世界で、初めて親切にしてもらえる人と出会って、私は本当に嬉しかった。
「それじゃあアモルを案内してあげるっしょ♪
おいでリリー!」
アルセアは私の手を引っ張って部屋から連れ出した。
不意に転校の多かった学生時代を思い出した。
親の仕事の都合でせっかく仲良くなったクラスメイトと別れねばならず、
ずいぶん寂しい思いをした。
だが、転校先ではこうして親切に世話を焼いてくれる生徒が一人はいたものだ。
恐らく好奇心旺盛なのもあるのだろう……
などと考えていると、先ほど通った食堂に連れてこられた。
「ここはお客さんが食事するところ、そんであっちの奥が厨房」
酒場にあるようなカウンターを通り奥の扉を開ける。
大きな窯から香ばしい匂いがして、どうやらパンを焼いているようだった。
「そのうちリリーにも手伝ってもらうからね!
次はこっち」
厨房を抜けると薄暗い廊下に出る。
随分埃っぽく、あちこちに物が乱雑に置かれている。
いかにも従業員専用といった通路だ。
通路の途中にある狭い階段を上っていくと、むわっとした湿気に襲われた。
「はい、ここがお風呂!」
「お風呂!?」
「夜の営業前には必ず入って綺麗にするのよ」
「今、はいってもいいデスか!?」
思わず身を乗り出して聞いてしまった。
私は大の風呂好きだ。元の世界では、朝晩二回は入ったものだ。
「えっ…いいけど……」
アルセアが言い終わらないうちに、先ほど着せてもらった服をぽふっと脱いで私は風呂場に入った。
石造りで中は薄暗い。
中央に置かれた大きな窯でお湯が沸いていて、蒸気が辺りを満たしている。
「なるほど蒸し風呂デスか…!」
片隅の木製のベンチに腰を下ろす、しばらくするとじんわりと汗が肌に浮かんでくる。
「はい、これ!」
アルセアがごわごわした布を投げてよこした。
アカスリの道具なのだろう。
ごしごしこすると、程よい摩擦感が実に心地よい。
「ああ…気持ちいいなぁ…♪」
湯船に浸かることができればもっと良かったが贅沢は言うまい。
…むにゅっ
ふと、傍らに柔らかい感触があった。
アルセアが横に座って私を見つめていた。
いつのまにか彼女も全裸だった。
「やっぱりきれいな身体…じゃん♪」
アルセアはうっとりと、潤んだ瞳で私を見つめた。
…なんだろう、嫌な予感がする。
立ち上がろうとしたが、先にアルセアが手を掴んで座らせられた。
「さっきの続き…しよ」
そして唇があっという間に塞がれた。
あまりに自然で優しく、暴力的な無理強いさが一切ないキスだった。
暖かくむっちりした唇を重ねられる感触はとても心地よく、
私は抵抗する気を一瞬で失くしてしまった。
舌が入ってきて、口の中をまさぐる。
同時に、しなやかな褐色の指が頬に触れ、首筋を伝いながら喉元…鎖骨を撫でる。
そうして、アルセア自身の豊かな胸を私の胸に合わせて抱きしめられた。
熱い……
じっとりとした汗がにじんでくる。
人肌の温もりはこんなに心地いいのかと思った。
アルセアの指が私のお腹を撫で、おへそをまさぐる。
それから下腹部へと伝い股間へと伸びていく。
陰毛は金色で薄くまだ幼い。
美しいと思った。
……まだ自分の身体とは思えない。
指は茂みから股間の割れ目に到達し、盛り上がった丘をゆっくりと撫でる。
ぷにぷにと弾力する女性器が面白いと思った。
なで続けると、じんわりと滲むものが指を湿らせていく様子がわかった。
こすりつけつつさらに撫でると、新たな滲みがあふれ割れ目はほぐされていく。
繰り返しの動作を、私はうっとり見つめていた。
「そろそろいいかな?」
指が割れ目に押し入ってきた。
少しの圧迫感と、例えようもない羞恥心で頭の中がいっぱいになった。
「そっかぁ…初めてなんだね」
アルセアが耳元で囁いた。
「でも、ちゃんと気持ちよくなれてるよ、偉いね♪
ほら見て。リリーのあそこ、あたしの指が入って喜んでるよ❤」
アルセアが入れた指をいったん引き抜くと、割れ目がまるで吸い付くようにまとわりついて蠢いた。
また指を入れると、ぷくっと膨れて迎え入れる。
可愛くて淫靡な動きに私は見惚れた。
「リリーのあそこすごいね…指だけなのに、すっごく気持ちいいよ❤」
アルセアが囁く。
同時に入れられた指が私の膣内をこすってくる。
単調な動きだが、徐々に漏れる吐息が荒くなっていくのを感じた。
私は、ベンチにだらんと座り込んでいた。
抵抗する気を完全になくして、全身の力が抜けていた。
アルセアは指の出し入れを続けながら言った。
「いい感じに蕩けてきたね……」
いいながら私の前に回ると、膝をぱっくりと開かせて股間に顔を埋めた。
熱い唇が女性器に直接当てられる。
「…ああ……」
じっとりとした吐息が自然に漏れていた。
小さな炎を徐々に燃え上がらせるようなアルセアのテクニックに私は酔わされていた。
舌がゆっくりと割れ目を舐めあげる。
指とは違うぬらっとした温かいものが下半身を這う感覚に呻き声が止められなかった。
舌は割れ目の上の膨らみをそっとなぞる。
びくんっ、という感覚が伝わってきた。
そこが私の一番敏感な場所のようだった。
アルセアは舌にたっぷりの唾液を含ませて、クリトリスを愛撫する。
ゆっくりとしかし押し寄せる波は徐々に激しくなってくる。
…これが、女性としての快楽なんだろうか…
ぼんやりと天井を見ながら思った。
アルセアは股間から頭を話すと、楽しそうに笑った。
「リリーってほんとウブね。教え甲斐がありそう♥️」
それから再度ぎゅっと抱き締められた。
ずっと、そうされていたい…そんな気持ちにさせられた。
「ここにいるとのぼせちゃうから、続きはお部屋でしよ♪」
立ち上がると、アルセアは悪戯っぽく微笑む。
私はごくりと唾をのんだ。
くっ殺せの姫騎士となり百合娼館で働くことになりました。 ひな姫(ひなき) @yuzuki_hina
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