第39話
そして、予想通り俺たちがイギリスに向かっている間に札幌ダンジョンにさらに異変が起こった。
そのころ、俺たち五人はイギリスダンジョンの入り口にいた。
そこには、多くの警備員がいた。
そして俺たちは、Zランクということを証明して、中へと入っていった。
周りには、紫の筋がたくさんかかっていた。一面紫だ。
これが、異変化の完全体ってやつなのか。
俺たちは、奥に進んでい...けなかった。
敵があまりにも強いのだ。
普通なら、こんなに手こずらないはずだ。
異変化の影響で、普段の数千倍強くなってる感じがする。
たつきの全衰弱化を使っても、あまり効果がない。
そのぐらい強いのだ。
何とか一層ずつ進めていったが、10層まで到達するのに3時間はかかった。
目的地は85層だ。
俺たちは、途方もないダンジョンを、ただただ進んでいった。
そのころ、日本では。
札幌ダンジョンの前には、多くのSランク以上の冒険者がいた。
そして、彼らは一斉に中に入っていった。
そして、数分後、半分が帰ってきた。
これはどういうことか。
半分が一瞬にして死んだのだ。
いくらS級ダンジョンでも、ここまで死ぬことはない。
それほど、異変化が強力なことに、皆が気づいた。
でも、もう遅い。
スパイクの仲間たちが、着々と世界中のダンジョンを異変化させているのだ。
ここまでくると、評論家などが「ダンジョンハートを解明したTKSたちが悪い」と言い出した。
そして、それは掲示板でも同じ。
多くの人がTKSたち、Zランク探索者を責めたのだ。
自分たちが彼らのおかげで助かったこともあったのに、だ。
それほど、多くの人は保守的な考えを持っている。
そして、それは彼らの事務所にも影響が及んだ。
御子が休養している事務所の前には、多くの人が訪れた。
そして、暴言を浴びせた。
国も、世界も、TKSたちが日本から帰ってきたら逮捕する、とか言い出した。
ダンジョンに異変を起こした者たちは、これが目的だったのだろう。
世界に混乱を起こし、気づかれないうちに世界を乗っ取ろうとしている。
普通ならうまくいかなそうなこと。でも、今なら不可能が可能になりつつある。
この流れを止めずに、さらに加速していったらどうなるか。
この世界は、完全に滅びる。
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久々
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ダンジョン攻略が趣味の俺、気が付いたらランクZでした~突然世界ランカーだと言われても、困ります~ ラ主(燃え尽き) @Doorstep
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