第38話

俺たちはとある事を忘れていた。


"30分以内に別のところで異変が起きる"


ダンジョンブレイクが、人工的に発生するのなら。

それは、絶対に一箇所では終わらない。

意味がないからだ。

その言葉通り、俺たち5人がイギリスに向かっている間、実に3回もダンジョンの異変化が発生した。


しかも、その中の一つに日本のダンジョンが含まれていた。


その頃、日本では。

"A級ダンジョン、札幌ダンジョンが異変化でS級に引き上げ"

札幌ダンジョンが、S級ダンジョンに引き上げられた。

そして、これも原因は人工的である。

誰かが、ダンジョンハートを使って異変化させたのだ。

それが分かったのは、とあるSランク探索者たちが札幌ダンジョンを探索していた時。

「なんか、ここらへんおかしくなってないか?」

「確かに、紫の筋が入っているな」

「これって、もしかして異変化の予兆じゃないか?」

「せっかくだから、奥まで行ってダンジョンハートを確認してくるか?」

「そうだな」


彼らは、ダンジョンの異変化に気づき、ダンジョンハートのある深層近くまで来ていたので、様子を見ることにした。

すると、ダンジョンハートの前には黒いフードを被った人物がいた。

「誰だ、お前は!」

「我は革命家だ」

「もしかして、お前らがイギリスの異変家を起こしたんだな」

「それがどうした。これは世界の"救済"だ」

「何を言ってるんだ。この事がバレたらおまえたちは終わりだぞ」

「それは知っている。だから、俺はお前らをここで潰す」


彼らは、フードの男のオーラに違和感を感じ、すぐに転移でダンジョンから抜け出したので無事だった。

そして、そのことをWDAに報告した。

その後、本格的に札幌ダンジョンが異変化したのだ。


そんなこともしらず、曹たち5人はというと。

「もうすぐ、イギリスダンジョンだな」

「早くスパイクの仲間を捕まえないと」

「このままだと世界が終わるぞ、、、」

本当は、イザベラの転移魔法で行っても良かったのだが、Z級ダンジョンまでなると謎の制限がかかっている可能性がある。


すると、飛行機に乗っていた乗務員の一人が、彼らに伝えた。

「謎の黒いフード男の人物が、札幌ダンジョンに異変家を興した疑いがあるそうです」

「まじか、、、」

「動き出したな」

「本当は札幌に向かいたいけど、その前にイギリスに行かないとだな、、、」


世界が、崩れていく音がする。

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テイマー物です!!!!

https://kakuyomu.jp/works/16817330669525260008

※リンクが間違っていました。すみません。

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