第37話

「別の協力者?」

「ああ。多分仲間の一人に研究者が居ると思う」

「彼らは何がしたいの?その憶測が本当だったとしたら、だけど」

「世界転覆だ。大きな混乱を起こしてその間に世界を乗っ取ろうと思ってるんじゃな

 いか?」

「でも、世界を乗っ取ってまでやりたいことって何?」

「それは分からない。ただ、恐ろしいことなのは確かだ」

「そういえば、Z級ダンジョンって何個あるの?」

「今発生したので合計2個だ」

「そんなに少ないの?」

「ああ。Z級は世界混乱規模だからな」


てことは、、、


「俺たちにももうすぐ依頼が来るんじゃない?」

「めんどくさいですわ。てか、次の依頼を受けるなら、御子もきますの?」

「分からない。Z級のダンジョンに行くなら、本調子じゃないときついと思う」

「そもそも、Z級だったらZランクの探索者じゃないと歯が立たないんじゃない?」

「確かに」

「そしたら、TKSと私、ブルースと律、で行くってことかしら?」


そうイザベラが言うと、たつきがこう言った。

「あ、僕このあとランク測定行くんですけど、ついてきてくれませんか?」


あ、そういうことか。


「たつきもZランクの可能性があるから、もしそうなら手伝えるってこと?」

「そういうことです」

「Zランクじゃなくても、たつきの能力は役立つから一緒に行ったほうがいいんじゃ

 ない?」

「それもそうだな。ま、そもそも依頼が来るのかって話だけど」


そんな心配もつかの間、突然電話がなった。

「はい、あー、分かりました。イギリスに行けばいいんですよね?

 あ、一応聞くんですけど、神級魔法持ってればZランク行きますか?

 あー、実力がわからないのか。でも、一応特例でZランク出せます?

 たぶんイギリス側からZランク限定って出されてると思うんですけど、、

 そうですよね。分かりました。あ、期間限定ならいけますか?

 どちらにしてもSSランク以上は確定ですか。分かりました。本人に伝えておき

 ます。では」


「たつき、期間限定で今からZランクだ」

「え?」

「たった今、WDAの会長から直々に依頼が来た。

 で、イギリスからこの依頼はZランク限定って言われてるらしい。

 だから、本当は神級魔法持っててもSSランクぐらいだけど、俺たちが一緒にいる

 ってことを条件にこの依頼が終わるまで限定でZランクに認められた。

 あ、依頼が終わってもSSランクは確定だって。それぐらい神級魔法は貴重らしい。

 で、ここからは皆に関わる。


 俺たち5人は、しばらくイギリスに行く。

 だから、それ以外の皆は事務所で野次馬たちを払っててくれ。

 依頼を受けたって報道されるだろうから、たくさんの野次馬や記者たちが来る。

 でも、正直今対応しても意味がない。

 当事者がいないからね。

 だから、居留守使うのもあれだし、とにかく家に無理やり押し込まれないように

 頑張ってくれ。」


「「「「はい!」」」」


「そういえば、いつイギリスに行くんですか?」

クランメンバーの一人が聞いた。


すると、律さんが神妙な顔で言った。

「実は、2時間後にもう行かないといけない。

 それまでに、このスパイクの引き渡しもしなければ。」


そう、時間がないのだ。

しかも、俺たちはとある事を忘れていた。

さっき言ったことだ。


"30分以内に別のところで異変が起きる"

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ラ主です。

結果、ストレスが原因だったらしいです。

また、復活させていきますので、ぜひ。

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