第14話 家族で旅に出る
外国人の夫と小学生の子どもふたり、うちは4人家族である。
「子ども料金のうちに飛ぼうぜ」という庶民的な理由が半分で、よく旅をする。
2023年は沖縄(里帰り)、夏にモンゴル、年末年始に東南アジアへ飛んだ。
住んでいる夫の国から離れるのも密かに嬉しい。
別にここがキライなわけじゃないが、夫の言葉を話せなかったことからも、さして興味ない国に住んでいるとお分かりいただけるだろう。
興味があるとしても、住みやすいとしても、同じ場所にいると息が詰まるのは日本でも同じ。
「年に3回も海外に?余裕があるのね」と言われることがある。
旅費用を捻出できる理由は、「車がない」「塾に通わせていない」の2大要因プラス、夫婦そろって服飾費が最小だから。
私のクローゼットのほとんどは義母のお下がりと、沖縄の親戚のお下がり。ブランドバッグは妹が飽きた物をもらってきた。
ダサい自分に嫌気がさして、たまには買いますけどね。
ま、そんなこんなで「旅に行く理由」と「旅費用」、みんな体力はあるので多少は過酷な旅もOK。
ホテルは安宿から五つ星、リゾートホテルからAirbnbまでバラエティ豊富に使う。節約と、子どもたちには何でも体験学習になるためだ。
ツアーには参加しないが、さすがにモンゴル旅はモンゴル語もできないし砂漠にふらりとは行けないため、ガイドをお願いした。
英語ガイドを選べば安い上、子どもたちには英会話練習にもなりオススメだ。
告白すると「あたし教育ママじゃないっす」を装っているが、英語塾に通わせるママ友たちが気にならないわけではない。
高額な塾に行くあの子らより、英会話できるようにしてやるぜというほのかな闘志、いや未来への投資が旅なのだ。
両手は空っぽなのか ジャスミン コン @jasmine2023
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