最終話Ⅱ

 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 みやびじんさとしくんにお願いして

 アミと宿泊先のホテルに来た




 。゜⋆。゜⋆。゜⋆。゜⋆




「……アミは 変わってないね!

 元気そうで良かったよ」


「5年だよ…?

 あの頃より だいぶ劣化してるし…

 毎日 パワフルな男の子相手に

 体力の消耗も ひどいんだから〜」


「そうなの?」



 久しぶりに再会した彼女が

 自分の息子の "ママ"をしてるのが

 なんだか不思議で…感慨深くて…



 思わず 力一杯抱きしめた



「わぁ…びっくりした!」


「毎日 雅のお世話、ありがとう…

 ん?筋肉ついた?」


「抱っこもするから 腕は筋肉ついたかも…

 あ、顔は見ないで!シワ 増えてるから!」


「そう?…全然大丈夫だよ」




 アミは 俺から体を離す



「私、謝らないといけない」


「あの日のことは 謝らなくていいよ…

 全部 仁から聞いたから(*´꒳`*)」


「でも、優のことを傷つけたのは

 事実だから…

 本当に ごめんなさい…」


「俺の背中を押すための嘘だったんだろ?」


「だったとしても

 あれは卑怯なやり方だった…

 反省してる…

 仁くんにも

 申し訳ないことをしちゃって…」



 相当な覚悟がないと

 あんなことは できないよ…


 あの別れがなければ

 アメリカに行くこともなかったし…

 向こうで貴重な経験を積むことも

 出来なかった…


 会えなかった時間は

 これから一緒にいることで

 埋められれば それでいい…




「アミには すごく感謝してるよ!

 だから、謝らないで!

 …誤解とか 行き違いとか 色々あったけど

 最後は俺のところに

 戻ってきてくれれば それで良いから…」


「あんなことしたから

 絶対に嫌われたと思ってた

 …まさか 会えると思ってなくて」


「嫌いになりたかったけど

 無理だったよ(´▽`*)アハハ」


「あっちで言い寄って来た人、居たでしょ?

 優はイイ男だから

 パツキンの美女と付き合って

 ラブラブしてたら

 もう、戻ってこないだろうなって…

 謝ることもできないって思ってた…」


「パツキン(ノ∀≦。)ノ ブハッ…

 いないよ、そんな人…

 向こうでは全然モテませんでした(*´꒳`*)」


「そう?なんか嘘っぽいな〜(´∀`*)

 ホントにごめんね!

 そして、おかえり…」


「…ただいま」




 アミを包んだ腕

 もう 離すことはしないから…




「これからも俺と 一緒にいてくれる?」


「もちろん…っ…」


「はぁ…良かった!」





 そうと決まれば

 近々 籍入れて…あとは…




「もう ひとつだけ…

 言ってなかったことがある」



「えぇ〜?!…まだ何かあるの??」





 抱きしめる腕を緩め アミを見下ろした









「……愛してる」



「……ぇっ…」



「帰ってきて もし会えたら…

 目を見て

 ちゃんと伝えたかった…」




 やべぇ、泣きそう…

 いや、泣くだろ!



「…っひん…っ…」



 聞きたかったコトバ…




「優、愛してる…大好きっ…」



「やっと言ってくれた…ハハッ…っ」




 2人で目を潤ませて微笑み合うと

 お互い引き寄せられるように

 軽く唇を重ねた





 ・・・・・・




「……あの〜…アミ?」



「はい?」



「…2人目、どう?」



「・・・・・・・・・」







 あぁ…黙っちゃった!!



 再会してスグに言うことじゃなかった…



 ほ、ほら!ずっと離れてたし

 肌の触れ合いも無くて

 ご無沙汰してましたから…


 1人 寂しくアレしてばっかで

 アミを抱きしめたら…

 ナニが ピクピクしてムクムク…

 からのグイ──ンって…アレして


 ……って

 俺も弦さんみたいだな…(*°∀°)・∴ブハッ!!!!





「2人目も 良いんだけど…」





 アミが頬を赤らめて

 俺を見上げて言うんだ…




「今は もう少し…

 優を 独り占めしたい…(。-_-。)」




 …(・△・。)えっ

 めっちゃドキドキした…



「あ!ミヤと 取り合いになっちゃうかな?

 独り占めは無理だね!ふふふっ( ´‎ࠔ`* )」


「…会わない間に

 ストレートに気持ちを

 ぶつけられるようになったんだね」


「濁してたら

 強引に迫られたことがあったから…

 勘違いされないように

 ハッキリ言おうって……」




 強引に迫るやつは

 … 1人しかいないよな



「仁…だろ?」



 そう言って

 アミの おでこにキスをした




「…で? 俺がいない間…何された?」


「え…ぇっと…」


「いつから "仁くん"って呼んでんの?」


「呼んでって言うから…っ…」


「へぇ〜 、それで、口説かれた?」


「…まずいと思って

 妊娠してること伝えたの」


「あぁ…仁、おつ( ゚∀゚)・∵プッ!!

 …それで?どこ 触られたの?」




 耳元で甘く囁いては 誘導して

 色々聞き出して

 あちこちに唇を這わせ上書きしていく



 久しぶりのアミの肌



「あまり見ないで…」

「見ないと出来ないだろ?」




 柔らかさも 色も 香りも 甘さも 声も…

 全てが懐かしくて 愛しい…



「手の傷、残ってない?」


「え?誰から聞いたの?」


「空港まで来てくれたんだろ?」


「あの日のことを思い出したら

 泣きそうになるから

 もう言わないで…っ…」


「…ごめん」



 手の甲に 少し傷痕が残っていた…



 俺を守ってくれた勇敢な人…


 嫌いになんてなれるはずないよ…




 痕にも唇を落とす




 …今度は俺が 死ぬまで守るからね




 。゜⋆。゜⋆。゜⋆。゜⋆



 たくさんキスをして

 アミのき声を聴くたびに

 カラダの奥がムズムズして…

 何だか夢の中にいるようで…

 フワフワと宙に浮かんでるようで…



 手のひらで 温かな肌に触れて

 "愛しい人が ここにいる"と確かめる


 見つめ合う瞳の奥で 愛を感じて

 安心している俺…




 わかっていながらも惹かれてしまう

 禁断の果実みたいに




 俺は君を試す…




 唇を塞ぎながら

 漏れる吐息に任せて




「…愛してる」


 囁くと 敏感に反応する




 愛おしい彼女は髪を乱して

 ゆっくりと突く俺に合わせて動く

 媚薬のような色気を漂わせるから

 五感が全て 麻痺しそうになる…




 息が上がって ぼ〜っとして

 正気を保てないまま

 うわごとみたいに 名前を呼ぶ



「…ぁ……アミぃ、 っ…」



 揺れてる膨らみに手を伸ばし

 包み込んで 動きを止めた



 "はもっ…"


「んぁっ!」



 口に含んで 舌で弾けば

 ギュッと締め上げる



「っはぁ、やべっっ…」




 加速してスパートをかけると




「ちょっと、待ってっ!」





 離れたアミは

 俺をド突いて 押し倒した



 バフっ…



 仰向けにベッドへ沈む




「えっ……」




 何を…する気だ?




 形勢逆転…

 アミが俺を見下ろして言った

 



「beloved…」

「…うん」



 頬から唇…



「何度も名前呼んでくれて嬉しかった…」

「……うん」



 顎を伝い…首元から胸へ


 一言一言 声を漏らしながら

 スルスルと肌の上を滑らす指先




「あの曲を聴いて 改めて

 優の帰りをミヤと一緒に待とうって…」

「……ぅん…っ…」



 興奮がゾクゾクと音を立てて

 全身をたかぶらせていく



「長かった…すごく寂しかった…」

「はぁ…っ…」



 あぁ…来るな〜これ…

 …この色気 どっから出てくんの?



「優が 欲しい、もっと…

 足りないの…ぉ…」


「…っ……あっ…」




 肌の上を滑らせていた指先が

 反り立つ軸をそっと支えて…

 上からゆっくりと腰を落とすと

 天井を仰いで

 気持ち良さそうに 深く息を吐く…


 俺の上で

 ゆらゆらとおよぐアミを見ながら

 俺は顔をゆがめてとろけていった



 血がたぎ




「もっと 俺をねだって…っ…」




 彼女の エロLv が 増してる…




「ちょっ…っァミ、ゆっくり…ぁっ」


「…ダメっ、止まんないっ」




 何度もこすれ合う肌と肌が

 重ね合う手と手が


 次第に熱くなって

 お互いによろこんでいるのがわかる


 今か 今かと待ちわびてる

 アミのカラダに翻弄され



 もう…っ限界、だぁぁ…



 腕を引き寄せ

 汗ばんだアミを抱きしめる



「ぁ…っっ、ぃく…出ッ…」


「ゅう、あいしてる…んぁっ!」




 ビクンッ…


「ぁ……っう…はぁ」



 盛大なsplash…止まらない…




 久しぶりに ひとつに重なった夜…

 オレは…アミに すっかり食われてしまった…



 5年のブランク…頑張れ、俺…





 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜




 1ヶ月後



 アメリカから極秘帰還したことが

 大々的に報道され


 一般女性と入籍したことと

 更には その女性との間に

 第1子が誕生していたことも

 一斉に知れ渡った



 5年前の熱愛報道よりも騒がれたから


 恋多き 世間お騒がせ俳優は、

 ただいま 絶賛いじけ中…

 




 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜




 ある日の休日、晴れた午後…



 マンション近くの公園に

 ミヤを連れて遊びに来た私



「パパ、まだこない?」


 数分ごとに聞いてくるミヤ



 5年という

 長い空白の時間を埋めるように

 優は仕事の合間に

 ミヤとの時間を作っては

 思いっきり 甘やかす



 だからミヤは すっかりパパっ子…



「ねぇ!パパまだぁ?」


「仕事が終わったら

 ココに来てくれるから

 もう少し待っていようね」



 こっちがヤキモチ妬きそうなほど

 優とミヤの絆は強固なものになった




「雅ぃぃぃぃ〜っ!!!!!」


 遠くから聞こえる ミヤを呼ぶ声




「あ、パパぁぁぁぁ〜っ!!!!」



 おっと…

 の"感動の再会"か…(*°∀°)・∴ブハッ!!w




 ……シタタタッ ヘ(* ¨ )ノ  ٩( ¨ * )ว三シタタタタッ……




(*>ω<)ω<*)ぎゅ〜♡



 なにこれ…( ´‎ࠔ`* )



 ひねくれモノの私が

 こんなに幸せになれるなんて

 思ってもみなかった



 それは まぎれもなく

 貴方アナタとだから





 入籍して

 羽玖井はくい みやびから

 須賀すが みやびに変わって


 ミヤは 何度も自己紹介の練習をした



 呼ばれたら元気に返事をする



須賀すが みやびくん!」

「ハ━━━ヾ(。´囗`)ノ━━━イ」


「いい返事だ〜!!!

 可愛いッ!!!! いいぞ、雅っ!!!!!」



 親バカ…ってやつよね…ふふふ(*´艸`)




 少し離れたところで

 微笑ましい光景を眺めていると



「アミぃぃぃぃ──っ!!!!!」

「ママぁぁぁ──っ!!!!!」



 愛しい彼に 名前を呼ばれ

 愛しい我が子に ママと呼ばれる


 …嬉しさを噛み締める



 雲ひとつない 夕焼け空に向かって

 愛を叫ぶ



「私は 幸せダァ────っ!!!!!」

「俺も幸せだぁぁぁ!!!!」

「ボクもぉぉぉ〜!!!!!」




 手を繋いだ

 長く伸びた3人の影…





 さぁ、おうちに帰ろう






 ❁.。.:*:.。.✽.。.:*:𝑒𝑛𝑑.。.❁.。.:*:.。.✽.。







 最後までお読み下さり

 本当にありがとうございました!!!!!

 たくさんの応援、コメントに支えられ

 ここまで書き上げることが出来ました!



 ぜひ、感想をお聞かせください🥰





 はぁ~!私も幸せダァァ────!!!!!



       keco(Θ-Θ)

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アンタは俺を好きになる☆*°ワケあり男女の甘い恋愛物語☆*° keco @gen_chim-kekook

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