最終話Ⅰ

 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 〜 管理人室 さとし side ~



 優さんが…帰ってきた…



 姉ちゃんに連絡しようか迷ったけど



 ここはひとつ…

 ビックリしてもらわないとね!

 …(。・ω・。o[ドッキリ]o…テッテレー!



 少し汗をかきながら

 スヤスヤ眠る ミヤの可愛い寝顔…



「良かったね~…

 やっと帰ってきたよ~」



 僕の可愛い甥っ子〜♡

 ( *¯ ³¯*)♥ちゅっ…



「あ、サトにい……(*pω-)。

 ママ かえってきた?

 あれ?(・ω・。)キョロキョロ(。・ω・)

 あの おにいさんは?」



「あ、起こしちゃった?ごめんね…

 もうすぐ帰って来ると思うよ(*´꒳`*)」




 コンコン…

 窓口を叩く音



「あ!ママっ!!ヾ(*´∀`*)ノ」




 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜




 〜 アミ side 〜




 今日、仕事がオフのサトに

 ミヤのお迎えを頼んだ


 私は まだ

 Goff化粧品にお世話になっていて

 同期のしゅんは管理職に昇格し…

 親友の さきっちょは 産休に入っている



 はい!…俊と さきっちょは…

 .+゚結婚゚+.しました♡

 オメデト-(*'ω'ノノ゙☆ドンパフ♪♪ドンパフ♪♪



 私の妊娠がわかった時

 さきっちょには

 週刊誌報道の真相、優とのこと…

 言わずに伏せていたことを 全部 話した



 "どうして、ホントのこと

 言ってくれなかったのっ!!"


 …めちゃくちゃ怒られたけど


 今度は泣いて

 "1人で我慢し過ぎ!…つらかったね"って

 抱きしめてくれた さきっちょは

 親友よりも 本当の家族みたい



 それからは 俊と一緒に

 妊婦の私をフォローしてくれて

 出産後も 何かと お世話になった



 今度は私が 2人に恩返しをする時…


 産休中のさきっちょの代わりに

 企画開発課のマネージャーを兼任しながら

 営業課の補佐をしている




 。゜⋆。゜⋆。゜⋆。゜⋆




 エントランスで待っていると

 管理人室の扉を勢いよく開けて

 走ってくるミヤ…



 ドア、壊れるってぇ…ァハハ(*>∀<*)ィヒヒ


 私を目掛けて 突進してくるから

 後ろに倒れそうになる



 おっと…(||゚Д゚)⊂('ω'⊂ )))Σ≡ビューン!!!




(っ´>ω<))ω<`)ギュッ♥



「おかえり、ママ!」


「ただいま、ミヤ!

 サトの言うこと聞いてたかな?」


「きいてた!

 ダダも さっき かえってきたよ!」


「お!仁くん…地方ロケから

 帰ってきたんだね!」




 ミヤの弾丸トーク はじまり はじまり〜

 \(^o^)/



「あのね!かくれんぼしてたら

 ここにすんでた

 くろいおにいさんが ひろばにいたの!」


「黒いお兄さん?黒井さん?

 誰だろ…知らない人?」


「うん、しらない!」


「ダメだよ、ミヤ!

 知らない人について行ったら!」


「かくれるところ おしえてもらった!」


「えー!隠れるところ?何その人、怖っ!」


「その おにいさん…

 ママとおなじニオイがしたんだよ!」


「…同じ…ニオイ?」



 汗臭かったの?

 やだァ〜キモイ〜!ヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ



「ミヤ!前にも ママ教えたよ?

〖いかのおすし〗…

 知らない人に ついてない

 他の人の車に らない

 おきな声をだす

 ぐ逃げる

 何かあったら らせる!

 …わかった?!」


 

 管理人室から サトが出てきた



「姉ちゃん お疲れ様!」



「サト!ミヤのお迎え ありがとう!

 ねぇ、黒いお兄さんって何?

 この辺 うろついてるのかな?

 警察に電話しようか?…」





「……802号室に 住んでた者です」





 802…っ…


 声が聞こえて ゆっくり振り返ると

 エレベーターの前に

 黒づくめの人が立っていた




 嘘でしょ…この声…




「………っ…」



「僕、ちょっと ワケありで

 顔を見せられないんですよ…」




 あの時と同じこと言ってる…




「あ!くろい おにいさんだ!

 ママ、このひとだよ!」




 ミヤが

 同じニオイって言ってたのは…




 私の隣に居た サトが言った


「グラサンとマスク

 外してくれませんか(*´꒳`*)」



 言われた通り、彼は変装を解除した





「……パパ?」



「「えっっ?」」



 ミヤの一言で

 私と同時にびっくりした彼




「パパだ──ぁ!!!」

 テテテテテテ…εε=(((((ノ・ω・)ノ



 ミヤが彼に飛びついた

 トウッ!!!!! 。・*・:≡(「・ω・)「



(´。•ω(•ω•。`)…


(*>ω(((•ω•。`)ぎゅー♡




「な、なんでパパだってわかったの?」



 ミヤに聞くと


「サトにいが

 スマホのしゃしんで おしえてくれた!

 ミヤのパパだよって」


「写真?」


「メンズコスメの広告で

 郷布さんが隠し撮りしてた写真(´∀`*)

 何枚か こっそり

 データ送ってもらってたんだよ!

 それを ずっとミヤに見せながら

 洗脳してたんだ。゚(゚ノ∀`゚)゚。アハハハ」



 そういうと サトは

 その写真を見せてくれた



 そうだった……この写真

 すごくいい顔してるから

 俊が広告に使いたいって言ってた…




 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜




 〜 優 side ~



 写真を見せて

 父親だって…

 この子に教えてくれてたんだ…



 抱きかかえた 我が子…




 俺の息子…




 ギュッと腕にチカラを込めると



「パパぁ~あいたかったよぉ…」

 俺の頬に顔を近づけて スリスリしてくる



「ごめんな…」




 アミがポロポロと涙を流しながら言った



「妊娠がわかった時

 もうアメリカに行ったあとで…

 優の子だから 産みたかった

 たくさん愛情かけて

 立派に育てるって決めたの…っ…

 勝手なことをして…ごめん…」



「アミ…っ…」



 ミヤも間に挟んで

 アミを抱きしめた



「…1人で大変な思いをさせちゃったね」



「サトにも たくさん手伝ってもらって

 子育て楽しんでるよ!

 仁くんも たまに ここに来て

 ミヤと遊んでくれて…

 あ…ミヤは 愛称で

 名前は みやびっていうの…」



みやび…」




 俺と並べば 【優雅ゆうが】か…




 嬉しくて…照れくさくて…

 この感情、どう表現したらいいんだ?



「パパ〜!(*´꒳`*)」


「可愛いな、雅…」


「そうだよ!優の子だもん…

 可愛いに決まってる!」



 智くんが気を遣ってくれたのか…


「ミヤ!今日はジジイの部屋で

 サトにいとお泊まりだぞ!(。-∀-)」


 ニヤニヤと笑いながら言った




「わー!(∩´∀`)∩

 あ、でも きょうはパパと ねたい…( *¯ ³¯*)」


「パパは ママと寝るんだってよ!

 今日はダダも ミヤのところに

 お泊まりしようかな〜」



 俺の後ろから

 仁の声が聞こえた



「ダダも いっしょ!!( ゚∀ ゚)やった!」




「仁…」


「いいなぁ〜優は

 帰って来て早々に

 アミさんとお泊まりか!クソぉっ!(´^`*)」


「お泊まり…って…

 俺、ホテルに部屋とってるし…」


「アミさんも連れていけよ」


「えっ…いやいやいやいや…(/// ^///)」


「今更 照れんなよ!

 なんかイライラするなぁ(´^`*)」



「…アミ…どうする?|ω・)チラ」



 お伺いを立てる


「う~ん…話したいこともあるし 行く!」





 おっと!大事なこと、忘れてた!



「そういえば、弦さんに

 挨拶したいんだけど…」



「あっ!そうだね!」









 ・・・・・・・・・



「ただいま…ジジイ…」



 チーーン Ω\(ˇーˇ )…(-人-)






「∑(๑°口°๑)!!ェエエ工ー!!」



「ジジイも 密かに優の帰りを待ってたよ…

 最期まで別れた事は

 言えなかったけどね…」



 弦さんは 1年前に 旅立った…

 さっきは 俺に

 会いに来てくれたのかな…




 *・゚・*:.。.*.。.:




 にっこり笑う 弦さんの遺影…

 ホントに…亡くなったんだな…




 手を合わせ 祈る




『弦さん…遅くなってすみません…

 これからは 俺が

 アミと雅を守っていきます!

 今よりも もっと幸せにします!

 どうか、見ていて下さい…』




 隣には 小さな手を合わせた雅…


「じぃじぃ…パパ かえってきたよ…」







 最終話Ⅱ へ つづく→→→

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る