概要
その日、僕は『小説家』になった。
これは、ある小説家の述懐。
小説家という生き方を選んだ人間の回顧録だ。
※カクヨムWeb小説短編賞2023 応募作
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!凡人から見て、小説家は、成るのでなく、選ばれている。何かに。
本エッセイの筆者は、ワナビにとっての夢である第25回電撃小説大賞・メディアワークス文庫賞を受賞した吹井賢様。繰り返しになりますが、ワナビから見ればまごうことなき小説家です。
そんな氏が語る小説家になった経緯は、全く淡々としていて、焦りや渇望は全くありません。気がついたら。そんな言葉がぴったり合います。
それでも。いや、だからこそ。小説家という、皆が憧れる立場には、成るのではなく、選ばれた人が就くのだと気づくのです。何に選ばれたのか。私には分かりません。吹井賢様に分からないものを凡人の私が分かる訳がありません。ですから選ばれたという認識が間違っているかもしれません。それでも思うのです。吹井…続きを読む