知識ではなく感覚する旅

中学校の修学旅行といえば、名所旧跡寺社仏閣。
筆者さまは長崎にて原爆と平和、外国との交易の歴史などを見学する旅程で過ごされたようです。

それらはもう、昔のこと。今となっては知識としてしか与えられないもの。
なのにこのエッセイでは時をこえて感覚知覚しているのです。
そこに生きていた人々の想い、暮らし……強い感受性と想像力のなせるわざですね。

そして中学生らしくクラスメイトのざわめき、興奮。友人との旅という非日常を楽しんでいた息づかいまでもが記されています。
これを中学生当時につづっていたという早熟さに驚かされました。

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