Epilogue

 暖かな太陽の光が降り注ぐ屋外の渡り廊下。

 そこで勇者はふらふらと歩き、やがて座り込む。

 わずかな沈黙のあと、勇者は言った。


勇者「私、これから何ができるんだろ……」


 勇者がぼんやりしているとき、ひとりの高校生がひょっこり顔を出す。


王様「今日は、暖かいね……」

勇者「あんたか」


 王様は隣に腰がける。


勇者「ずっと気になってた。

   あんたは勇者だったことがあったって言ってた。

   でも、それだけであんなふうになれるはずがない。

   あんた、本当は何者なの?」


 王様は笑う。


王様「僕は……

   勇者の君とこの学校に仕える、ただの人間だよ」

 

 title: School House

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スクールハウス 倉部改作 @kurabe1224

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