そうして彼女は『小林少年』になった。

あらすじを読んだ方は「いや、『少年』じゃないじゃん!女の子って書いてるし、名前も『綾香』じゃん!」と思われたかと思います。そうです。厳密には少年ではないのです。

ですが、まぁ聞いてください。

あなたがこのレビューを読んでいるということは、『江戸川乱歩』や『探偵』なんてタグがつけられているこの小説が気になっているはず。どんなもんかまずはレビューをチェックしてみて……なんて考えて覗いたのでは!?

勝手にそう決めつけますけど。
ということはですよ。

少なくとも江戸川乱歩や探偵に興味があるということ!(名推理)
どうです。図星でしょう?そうだと言ってください。

ならば、『少年探偵団シリーズ』だってご存知のはずだ!
とくれば、『小林』と来たら、そりゃあもう『少年』なんですよ!そうでしょう?そうだと言ってください!

とまぁ、それはさておき。

こちらのお話は、自分のことを『何もできないダメなやつ』と思い込んでいる小林綾香ちゃんが、素敵な友人と出会って、『小林少年』になるまでのお話。

途中、ウッと胸が苦しくなる部分もありますが、頑張れ、小林君マジ頑張れ、何をやってる佐久間君、お前がなんとかせぇ、と拳を握り締めて応援したくなること間違いなし!

少年探偵団が結成されるまでのエピソード0、綾香ちゃんの冴えわたる推理力も見どころです!

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