第8話 スキルの確認

 ゲームとかでパーティ組んだりしたらこんな感じなのかな、とか思いながら話を聞いていると。


 純粋なステータスだけの数値ならだいたい千前後まで伸びるらしい。


 そこに装備やスキル、魔法で強化したらだいたい五千くらいまでいったりもするとか。


 俺はまだレベル1だからそんな数字は全然イメージがつかないな。


 俺のステータスをみたクリムが鑑定の事を話してくれた。


 鑑定スキルは結構レアみたいで、持ってるならまず最初に鑑定する癖をつけた方がいいみたいだ。


 装備で鑑定阻害もあったりするらしいがその装備自体もレアらしい。


 ダンジョンの魔物はたまに何かアイテムを落としたりするらしく、今回のスケルトンからは何も出なかったけど、魔物が落としたアイテムは売ってお金にしてしまったりするそうだ。


 ダンジョンには宝箱があり、そこにはアイテムが入っている。


 装備が入っている事が多いみたいで、鍛治士が作る装備よりも性能はいいみたいだ。


 この話をしていた時のクリムは本業は冒険者だから別に気にしていないと言っていた。


 Fランクのダンジョンは魔物が少なくて攻略はしやすいみたいだ。


 この階層はさっきの戦闘から少し歩いて一回あったのみだ。


 次の階層に降りる階段を見つけた。


「魔物との戦いには多少慣れたと思うし、次の階層からはスキルのチェックをしながら行こっか」


「うん、分かった」


「下に降りるほど魔物の強さもちょっと強くなってくるから気をつけるんだぞ」


「分かった、まず鑑定してみてしっかり判断するから大丈夫」


 どんどん歩いて行くとスケルトンが現れた。


 気付かれる前に鑑定をする。


「鑑定」


【スケルトン/レベル3

 Fランクダンジョンの魔物

 体力/30

 攻撃力/40

 防御力/25

 魔力/0

 知力/0

 運/0

 パッシブスキル

 なし

 スキル

 なし】


「なんか、大丈夫そう」


「だな。それにコテツのパッシブスキルでこいつらの攻撃なら無効化されるし」


 もう一つのスキルを試してみる。


「挑発」


 スケルトンがこっちに一直線に向かってきた。


 挑発ってスキル名の通りに相手を挑発して俺にヘイトを集めるスキルみたいだ。


 パッシブスキルを試してみる。


 確か俺の防御力より低い攻撃力の攻撃は無効、だったよな。


 ちょっと怖いけど、受けてみるか。


 スケルトンがボロボロの剣を振りかぶり俺に斬りかかってくる。


 思わず目を閉じてしまったけど、何の痛みも無いし、衝撃もない。


 スケルトンはそれでも攻撃を続けている。


 少し離れた所でクリムが笑っているのが聞こえる。


 今のうちにもう一つのスキルも試してみよう。


「鉄壁」


 何か変化があるはずだけど、イマイチ分からないな。


 そもそもスケルトンの攻撃が無効化されているからか?


 ステータスを確認してみると防御力が+100されているのが確認できた。


 なるほど、鉄壁を発動したら防御力が上がるんだな。


 どれくらいで戻るのか待っていると挑発は一度ヘイト集めるとそのままっぽくて、鉄壁は三十秒くらいだった。


 とりあえずスキルとかの確認も出来たからサクッとスケルトンを倒す事にした。


 今回も特にアイテムドロップは無し。


 スケルトン自体がそんなにドロップしないっぽい。


 ただの骨だからだそうだ。


 その後は何事も無く順調に進んで行った。

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異世界で重戦士になった俺、現実世界でも重戦士パワーで大逆転! ろかりーかいと @kontiwawa

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