第7話 Fランクダンジョン
仕組みとかよく分からないけど魔法陣の様な模様が描かれてある床にクリムと二人で乗る。
「ここが、ダンジョンか。すごいな」
「そうだろ?やっぱり最初は驚くよな。アタシもそうだったし」
「俺の世界には無いから余計すごいって思う」
パァっ明るく光ったと思ったら床から壁、天井まで石出来た迷路みたいな所に出た。
ギルドとかにいた時とは明らかに違う空気感で、少し緊張感が増す。
ダンジョンは下の階層まで降りて行き、ダンジョンボスを倒すとクリアという事になるらしい。
最上階がギルドからの転移先になっているみたいで、スタート地点はバラバラになっており、進んで行くと他の冒険者に出会ったりもするそうだ。
「このダンジョンはスケルトンがメインで出てくるぞ」
「うん、わかった」
「何かあったらアタシがフォローするから、コテツが好きにやってみなよ」
「戦闘経験とか無いのに俺で大丈夫か?」
「何事も最初はゼロだろ?どんどん経験増やしてけばいいんだよ」
「わかったよ」
とりあえずここで立ち止まってて仕方がないから先に進む事にした。
まあ、初心者が潜るようなFランクのダンジョンだし何かヤバい事が起こってのはないだろう。
ある程度進み角を曲がるとさっそくスケルトンが出た。
カタカタと骨を鳴らしてゆっくりと歩いている。
数は二体。
どちらもボロボロのロングソードを持っている。
「うわあ、すごいな」
「関心してる場合か!」と笑いながらツッコミを入れてくるクリム。
「敵を見つけてバレてないなら、先制攻撃だ」
リンドルの盾とリンドルの剣をしっかりと装備する。
【リンドルの大盾
熊の様に大きな人で防御力が100以上ある重戦士のみ装備可能。
防御力が100上昇する。
リンドルが作製した盾。
製作者リンドルは熊の様に大きな男が好きだとか】
【リンドルの剣
熊の様に大きな人で防御力が100以上ある重戦士のみ装備可能。
攻撃力が100上昇。
リンドルが作製した剣。
製作者リンドルは熊の様に大きな男が好きだとか】
〜熊谷虎鉄/レベル1
職業/重戦士
体力/
攻撃力/50+100
防御力/120+100
魔力/70
知力/50
運/50
パッシブスキル
[自身の防御力より低い攻撃、魔法無効]
[レベルアップ時、防御力への成長補正S]
スキル
[挑発]
[鉄壁]
[鑑定] 〜
ゆっくりと近づいていき攻撃を仕掛ける。
骨を斬るのは初めてだからどんな感覚かと思っていたけど、スパッと斬れてしまった。
ステータス的に大きな有利があるから当然っちゃ当然なのだろう。
サァっと粉になりスケルトンの一体は倒す事が出来た。
もう一体は流石にこちらに気付いて攻撃を仕掛けてこようとしている。
「カタカタカタカタ」
クリムから貰った大盾を構えて攻撃を防ぐ、ガンと音がなるが衝撃は全然ない、あれ?攻撃したのか?とすら思ってしまう。
何度か攻撃を弾いた隙を見て斬り掛かる。
このスケルトンもスパッと斬り、無事に倒す事ができた。
「コテツ!やるじゃん!もっと苦戦するかと思ったのにな」
「ああ、俺もそう思ったんだけどクリムから貰った装備が良かったんだと思う」
「何言ってんだ、アタシは鍛冶士としては全然だし」
「そうなのか?デザインとかすごく好きだけど」
「へへ、ありがとな。それより今更だけど、コテツのステータスってどんな感じなんだ?」
「ん?こんな感じだけど」と言ってステータスを見せる。
「レベル1で防御力100超えてるのか!?しかもパッシブスキルすご!え!鑑定もあるじゃん!鑑定しろよー!」
クリムは驚いてるけど楽しそうに俺のステータスを見て笑っている。
「クリムはステータスどんな感じなんだ?」
「ん?アタシか?ほれ」
クリムが見せてくれたステータス。
〜クリム・リンドル/レベル86
職業/鍛治士
体力/830
攻撃力/910
防御力/760
魔力/350
知力/470
運/500
パッシブスキル
[レベルアップ時体力と攻撃力への成長補正B]
[命中率アップ]
[相手との距離が離れてる程攻撃力上昇]
スキル
[投擲]
[狙撃]
[曲射]
[弱点看破]
[剛力]
[バックステップ]
[魔力変換]
「つよ!」
「アタシは遠距離特化だから、コテツがいると助かるんだよな」
「まだまだ俺の方が助けられると思うけど」
「パーティなんだから、お互い助け合うのは当たり前じゃん」
「ありがとう」
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