愛を重ねるほどに

素敵な詩です。
愛を育み、二人で作り上げようとする愛のカタチも見えてきます。

でも、何故なんでしょう。
この詩を詠う時、私は切ない気持ちに囚われてしまいます。

愛を重ねるとは…
叶うことのない現実が控えているように見えるのです。

それは手の届かない遠い先へ想い人が旅立ったから
すれ違った心たちが、どうしようもなく想い人を遠ざけてしまったから
独りよがりの結果、想い人は愛想をつかしてしまったから

二重否定が絶対の肯定を示すように
重ねられる肯定が、いつしか否定を孕むように

ひねくれオジサンの汚れた心が見せた悪夢であることを期待しながら…

良作に感謝と賛辞を