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概要
弱気な彦星は心の奥底にある小さな正義感で織姫を救うことができるのか、。
昔々、天の端に一人の王が納める小さな国がありました。王には琴という名の妃と七人の娘たちがおり、それらの家族とともに王宮の中で暮らしていました。王の治めるその国は、国民が日々畑を耕し朝廷へ税を納めることで長らく栄えてきました。平和な日々を送る中で、王の娘たちは次々に他国の王家へや代々王家に仕えてきた役人の家へ嫁ぎ、家を離れていきました。そんな中、末の娘であった織姫だけは一向に嫁ごうとはせず、王を心配させていました。織姫は姉妹の中でも群を抜いて美しく、さらには機を織ることが得意でまじめな働き者であったため、他国の王子が毎日のように求婚をしに王宮を訪れていました。しかし、どれだけ名高い王子が来たとしても織姫は一向に嫁ごうとはしませんでした。そんな中、国内では大規模な不作による飢饉が起こり、国民の血
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