【完結】ドッキリで国民的アイドルに告白されたけど断りました。なぜか次の日も告白されて大変です。

45 エピローグ？ それぞれの一年後

　小浮（こうき）双葉（ふたば）

　現在高校三年生。

　雪見にフラれたあと、想いを断ち切るために新たな恋愛を探し始めたが、

　同じ配信者であるヤリチン男に騙され再び雪見兄妹に助けられた。

「やっぱり雪見しか勝たん」と言い出すも親友の火法輪澪には白い目で見られている。

　配信者としてはVtuberとのコラボなどが成功しまくり、顔出し女性配信者として日本トップクラスに君臨。

　テレビへの露出も増え、自身のコンプレックスは大きな武器となった。

　最近の趣味は貯金。

　貯まった金でいつか雪見を養う妄想をしている。

　火法輪（ひのりわ）澪（みお）

　現在高校三年生。

　初めて雪見と同じクラスになり喜ぶも、いまだに好意を伝えきれず悶々としている。

　雪見の雰囲気が丸くなり気軽にクラスメイトと話したりするせいで悶々としている。

　雪見と関わった女性は高い確率で雪見に惚れていくので、これまた悶々としている。

　芸能活動は一時休止している。

　理由は雪見と同じ医学部進学を決めたから。

「雪見は関係ないから」と言い切るも親友の小浮双葉には白い目で見られている。

　雪見に進路を聞かれ答えたところ、「一緒にがんばろうな」と言われる。

　三日三晩その声を脳内再生し、今も原動力にしている。

　成績的には教師から浪人も視野に入れなさいと言われている。だが奇跡は起きる……かもしれない。

　赤森（あかもり）京子（きょうこ）

　現在高校三年生。

　総選挙が終わった後、計屋はかりに号泣しながら策を弄したことを謝罪した。

　きょとんとした計屋はかりから逆に申し訳なさそうに「私もごめんなさい。雪見くんと付き合いました」と言われ撃沈。

　子ども返りし赤ちゃん化した京子は家に帰り母である小夜子の胸でわんわん夜通し泣き続けた。

　その後、人気アイドルとして恋々坂では不動の地位を得るも、髪を伸ばし始めたことで従来のボーイッシュファンからは悲しみの声が上がっている。

　今もたびたび雪見と会っては些細なことで意地悪されて喜びを隠せずにいる。

　計屋（はかりや）はかり

　現在高校三年生。

　総選挙で一位を獲ったあと、電撃引退した。

　元々の注目度に加え、記者会見で「彼氏ができたから」と発言したことにより大ニュースになった。

　事前に雪見兄妹に相談し許可をもらった上でのことだったが、想像以上の報道の過熱さに心身疲弊した。

　ほとぼりが冷めてからの生活は雪見と共にあった。幸せな時間を過ごしている。

　雪見が意地悪でちょっとしたドッキリをよく仕掛けてくるが、満更じゃなかった。

　怒ったフリをするのが上手くなった。

　そして怒ったフリして甘えることが癖になっている。

　しかし雪見が他の女性と仲良くしているときは怒ったフリして本気で怒っている。

　雪見はあまり気づいていない。

　雪見（ゆきみ）有希（ゆき）

　現在中学三年生。

　手術により生まれつきの心臓疾患が完治する。

　三十歳まで生きられないと言われていたが、無事健常な人生を歩めることになった。

　寿命が延びたことで兄である雪見大福に家族愛だけではなく男女としての情愛を求め始めた。

　しかし兄には拒絶される。裸で布団に入り込んでも効果が無かった。

　それでも諦められず妹ではなく一人の女性として意識してもらうために距離を置くことを決意。

　高校からアメリカに進学することになった。

　その際、親友である千佳も一緒にアメリカ行きを決める。

　そのことについて兄と千佳の父は大反対している。反対しすぎて絆が生まれている。

　なおアメリカで仕事をしている雪見家の父は大喜び。

　毎日カレンダーを見てはほくそ笑んでるという。

　雪見大福

　現在高校三年生。

　計屋はかりとの交際は続いている。

　週刊誌に撮られたり、SNSで一般人により盗撮されたりと様々な困難があったが乗り越えることができた。

　嫉妬しやすい計屋はかりにはなるべく女性の話題を出さないようにしたり、怒りだしたらスキンシップを多めにしたりと人間らしく振る舞えるようになってきたと雪見は思っている。

　学業面では、医学部進学を目指すことにした。

　妹である有希を助けてくれた医療に恩義を感じている。

　成績は順調に上がっている。教師には十分合格できるだろうと太鼓判を押される。

　過去、母の墓参りに行くたびに自殺願望が芽生えていたが、今は無くなった。

　楽しくやってますと報告することができた。

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　これにて本当に完結になります。

　うまくエピローグ書けんかった……。

　あとがきは近況ノート？に書く予定です。

　機会があれば読んでください。

　それでは次作、『この世界のヒロインはデレたら負けだと思っている！』でお会いできたら嬉しいです。

　本当にありがとうございました。