• ラブコメ

あとがき、謝辞、自分語り、裏話、次回作について

おはようございます、やる鹿です。

ドッキリで国民的アイドルに告白されたけど断りました。なぜか次の日も告白されて大変です。

…………完。

ということで、いかがだったでしょうか。
読んでいただき本当にありがとうございました。

2023年10月から投稿し始めたので、半年以上かかりました。間で三ヵ月近くサボっていたのですが。
作者的にはひとまず完結できたことへの安心感、もっと出来たんじゃないかというモヤモヤ、でもこれが実力だよーという納得がそれぞれ複雑に混ざりあっています。

せっかくなので、こんなところまで見に来てくれる方は神様のように懐が深いに違いない! と甘えまして、ダラダラと語っていこうかなと思います。

まず、やる鹿本人について。
僕は三十代男性で、二十代前半から長らくweb小説を読んできました。
嗜好を語るには作品を上げるのが手っ取り早い、ということで好きなものをいくつか上げてみます。

・ラピスの心臓
・亡びの国の征服者
・用務員さんは勇者じゃありませんので
・最果てのパラディン
・ドラゴンキラー商店街
・リビルドワールド
・鬼人幻燈抄
・ウロボロス・レコード
・誰にでもできる影から助ける魔王討伐
・ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われない
・極地恋愛
・成人すると塩になる世界で生き残る話
・ヌイド・ガヌと呼ばれた男


などなど……ジャンルごちゃごちゃですが今ぱっと思いつくのだとこのあたりでしょうか。
すべて最高に面白いと自信を持って言える作品です。
自分はわりと気に入ったものを何度も繰り返し読むタイプなので最近のものはあまり手を出せていないです。
しかし創作者として活動し始めた今、ランキングチェックに力を入れていかねば、と思っています。

そう、この歳になって急に創作者になってしまったんです。
Xのプロフィールには駆け出しweb作家なんてかいちゃってますへへへ。

実を言うと創作者になりたい願望は昔からありました。
二十歳の頃は漫画家になりたかったです。ネットでいくつかのコミュニティに入り、ワナビーとしてわいわいやってました。
その頃の仲間たちはプロになって活躍してる人たちが何人もいます。

しかし自分は漫画を一作も完成させられず、ただ描かない漫画家志望者として何年も過ごし、気づけばそれを負い目に感じてフェードアウトしてしまいました。


それでも漫画アニメラノベは好きで、消費して消費して消費して、過ごしていたある日。
思い付きでこの話の最初のシーン、アイドルにドッキリで告白されて一般人が断る……という場面を思いつきました。
これは“引き”があるぞ、2chのSSスレだと盛り上がるんじゃないか、と直感的に思いました。
気づけば第一話3000字が書きあがっていて、せっかくなら投稿しようとなりました。

そこからはあれよあれよという間にPVやフォロワー(ブクマ)が増えていき、楽しくて仕方なかったです。
毎日カクヨムとなろうの通知欄を眺め、反応を見てニヤニヤし、仕事から帰ると執筆に勤しみました。

ですが、プロットもなくその日の気分で思うがままにエピソードを重ねていたせいで、メインヒロインに想定していた計屋はかりが思ってた以上に不人気になってしまい、大きな危機感を抱きました。

正直言うと序盤の展開を思いついたときに、計屋はかりはロクでも無い可愛くないキャラだと分かっていました。
でも自分はラブコメは後出しジャンケンだと思っているので、徐々に魅力を出してから、なんらかのテコ入れを後半に出せばひっくり返せると思っていました。

それではかりを顔面至上主義キャラ→顔面火傷→メンタル弱くなる→それでもアイドルで天下取る、みたいな流れにしました。

これは自分の悪癖なんですが、“可哀想はかわいい”と思ってしまう性分なのです。

そのあと、情が湧いてきて火傷はさすがに可哀想すぎるから切り傷にしよう→計屋の計という文字を見て「顔の左側に十字傷をつくろう!」と思いつきました。
今思うと言うほど火傷より切り傷の方がマシなのか? とは思います。反省してます。


そしてその計屋はかりの顔に傷をつける展開を実際にやったのですが、反応がとっても悪かったです。
カクヨムでは熱心に読んでくれていた読者様が消えたり、なろうでは心をえぐる批判コメントがいくつも来ました。

自分はインターネットも長いのでそれほど傷つかなかったのですが、気持ちは徐々に萎えていきました。

その時期にカクヨム経由でXの相互フォローになった読者様に「ここまで思い切った展開をするなら、一度切りの良いところまで書ききったらどうか」と助言をいただきました。
たしかにその通りだなと思いました。

そこで初めて自分はこの作品のラストを想像しました。
火法輪澪の過去編や、雪見家の母の死の真相などを一旦置いておいて、結だけを、
プロットとも言えないくらいのふわっとしたものですが、終わりを考えました。

すると、完全に書く気がなくなってしまったのです。
自分が恐ろしい。
描かない漫画家志望の頃の自分に戻ってしまいました。

そこから、なんとか二話ほど更新しましたが、数か月沈黙してしまいました。




そんなある日、思いがけない方からXでDMが来ました。
夏目くちびるさんという方です。
自分は彼の大ファンです。
くたばれハーレムという作品の作者です。
なろうのランキングで上位を争っていた時期が一瞬あり、勝手に読んで勝手に興奮して勝手にライバル宣言していました。
今思うとライバル宣言なんて恐れ多いことよくしていたなと思うのですが、とにかく彼からDMが来たのです。


「もう書かないのですか?」


……と。いやー飛び上がりましたね色んな意味で。
まぁここから先はプライベートな会話なので詳細は書きませんがなんやかんやあって今、彼とは友人関係にあります。
文学サークルを立ち上げることにもなりました(現在創設メンバー募集中!詳しくはXまで!)。
トントン拍子過ぎる? 自分もそう思います。
余談ですが今年、おうし座のA型は『すべてを手に入れる』運命にあるらしいです。
占いは信じない派だったんですが鞍替えしそうです。
尊敬できる友人と憧れの文学サークルが同時に降ってきたのですから!

エタってた作品を急に土日で一万字書いて完結できた理由のひとつは夏目さんに刺激を受けたから、ということでした。



それからもう一人、今作の執筆期間に出会えた自分の尊敬する先生を紹介させてください。
マジカルライフという作品の作者、加納佑成さんです。
自主企画の『喧嘩商売・喧嘩稼業に影響を受けた小説』に参加されていた方で、ふと見つけたその企画が100回以上ひとりで続けていたのが個人的にウケて読み始めました。
で、軽い気持ちで読み始めたんですが……めちゃくちゃ面白いんです。衝撃受けました。
これが適切な表現か分かりませんがまさに『野生の奈須きのこ』だと思いました。
ぜひ読んでみてください。こんな面白い小説が!もっと評価されるべきだ!と憤ること間違いなしです。
そして加納さんにも大いに刺激を受けました。
続きを書かず創作自体辞めてしまおうかと思っていた時、コメントを貰いました。

『やれる事を全てやってから諦めて頂きたい』

……と。
熱すぎる。このコメントと、魂のプレイリストは今も自分の燃料になっています。




そして!
この拙い作品が完結まで漕ぎつけられた理由はこれまで応援してくださった読者様のおかげです。

カクヨムってハートの通知がリアルタイムで来るんですよ。
あ、一話読み始めた…五話、六話……え、この人、三時間も連続で読んでる!(嬉し泣)
とかいう幸せな時間が何度もありました。

主人公やヒロインを褒めてくれたり、笑ってツッコんでくれたり、負けたヒロインを慰めてくれたり、
あなたのコメントに返信する時間が、生きてる実感をくれました。
重ね重ね、本当にありがとうございました。




最後に、親愛なるネムさん@nemrex。
直接何万字にもおよぶ感想をくれたり、絵を描いてくれてありがとう。
何年もの間、何も動き出せずにいた僕と、変わらず仲良くしてくれてありがとう。
お気に入りのはかりの画像をここに貼らせてください。

これからもよろしくお願いします。輝きます。












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ほんとのほんとに最後、
サボってた時期に練っていた次回作を置いておきます。
前回の反省を活かし、プロットを組み終わってから投稿する予定なのでもうしばらくお待ちください。
ぜひ読みにきてくださいね!



タイトル
・この世界のヒロインはデレたら負けだと思っている!

キャッチコピー
・ギャルゲー好きの男が、ヒロインがデレない世界に転移した!!


あらすじ
・俺の名前は犀川龍一、ゲームが好きだ。
 好きなジャンルはアクションと格ゲー、そう思っていた時期が俺にもありました。
 なぜかって?
 ついこの前に初めてプレイしたノベルゲームに大ハマりしてしまったのだ。
 そのゲームは美少女たちと恋仲になっていくという所謂ギャルゲーだ。
 ちゃんとした恋愛経験のない俺は美少女キャラクター達が自分のことを好きになってデレていく過程にハマりまくった。
 それからあらゆるギャルゲーを楽しんでいると、友人が言った。
 「このゲーム、面白いよ」
 プレイしてみた。確かに面白かった。グラフィック、自由度最高、アクション要素、RPG要素、申し分ない。
 設定やキャラも好みだったし大いに楽しんだ。
 だが、ヒロインルートに入っても、ヒロインが全くデレないんだ。
 交際したり結婚しても、ステータスの文字が変わるだけ。
 話が違う。
 「え?  龍一はそういうゲーム好きじゃないと思ってた」
 こいつの情報は遅れていた。
 「このゲームのヒロインはデレたら負けだと思ってるんじゃないかな」
 ふざけんな!
 デレないヒロインに意味なんてあるかよ!


 そして、俺はその日の夜、トラックに轢かれて死んだ。

 朝起きて、転生してることに気づいた俺は思った。
 どう見ても最後にプレイしたゲームだこれ。
 友人の言葉を思い出し、呟く。

 「この世界(ゲーム)のヒロインはデレたら負けだと思っている……!!」

 最悪だ!!


 ────これは、デレないヒロインをデレさせることに全力を注ぐ男の冒険譚である。







3件のコメント

  • それで最終話目前に止まってたんですね。とても他人事とは思えない……
  • 一旦休止、というかエタる危機があった理由がよくわかりました。心無い、強くて汚い言葉をぶつける読者って9割がた読み専なんですよね、一度でも創作に手を染めたことがある人だったら、こんな言葉をぶつけられたら自分ならどう思うだろうって想像が簡単につきますから……
  • >春井涼さん

    あら、似たような境遇でしょうか。


    >quadir

    自分に寄り添ってくださってくれてありがとうございます。嬉しいです。
    ですがまぁ実際自分はアンチコメントもわりと大丈夫な方でして、それよりも需要を外したんだという事実に萎えておりました。
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