第29話 抗う者たちへの応援コメント
『明けぬ夜はなしと人は言う。だが、明けぬ夜がないというならば、沈まぬ陽もまたないのだ。汝らの夜明けは我々の黄昏、我々の夜明けが汝らの黄昏だ!……………』
これだけの詩的というか劇作家のような長文は圧巻と言いますか。言葉選びのセンスが凄いなって感想です。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
嵐の具現化であり、人間が立ち向かえる相手ではないことを意識しました。
読者にわかりやすくしたいものの、このあたりを簡単な表現にしてしまうと感じが出ないので難しいところです。
第28話 身を知る雨への応援コメント
まるで萩尾望都先生や竹宮惠子先生(ご存じかわかりませんが、少女漫画界の巨匠です)のファンタジーを読んでいるような読後感です。
本格ファンタジーってこういう作品だよなって思います。
素晴らしいクライマックスでした。ありがとうございます。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
ずいぶんすごい方を引き合いに出していただき恐縮です。『イグアナの娘』だけなんとなく知ってました。
当作のコンセプトとしては、大人でも読むにたえるファンタジーで、『指輪物語』以前の妖精譚を蘇らせるという目標がありました。
この回は特に理解してもらえないだろうと考えていたので、内側に潜むものを感じ取っていただき、こちらこそありがとうございます。
第25話 七人の悪魔への応援コメント
血骸卿……敵役ながら魅力がある描写ですね。七人の悪魔、物語の急展開を感じます。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
バルデューはもともと視点キャラのひとりだったので、なかなか濃い設定があります。
一気に七人も名前を出したのはやり過ぎかもしれませんが、大人数こそがワイルドハントらしさかなとも思います。
後半への応援コメント
コメント失礼します。
完走お疲れ様でした。最上質の文芸ラノベとして兎に角凄い作品でした。
圧倒的知識とストーリーにマッチした文体、自分はダークファンタジーを全く読まずに来たのですがそれでも引き込まれるスゴ味を終始感じました。
惜しむらくはこれを100%受け止める頭が私に無い事が悔やまれます。
更に凄いのはまだ読みかけの他の作品の傾向が全く異なり、なんて懐の広い作家さんなのだろうと空恐ろしささえ感じました。
今後の活躍も期待しております。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
敗北者であるコーンウォールを理解するには、文化人類学で学んだ民族の知識では足りず、近年の戦争でようやく深まった経緯があります。
決して寓話ではありませんが、同時代性を意識しました。
見慣れない言葉を多用したせいで理解を遠ざけているため、手直しが必要と感じています。
あえてグレーにした箇所もあり、本当に読みにくいと思います。
そんな当作を理解しようとしてくださり、たいへん感謝しております。
まだまだ技術不足なので、もっと読まれるレベルにしてから続きを書きたいと思っています。
第17話 カーター家への応援コメント
歌の演出、良いですね。
ファンタジー作品で作中唄が登場するとぐっと臨場感が増します。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
歌は難しいですね。
悪党を調べる際に参考にした本の中で、白浪物という盗賊を主人公にした歌舞伎を引き合いに、七五調に仕立てられた詩がありました。
ポケモンのロケット団口上なんかもその系譜なのかなと思います。
そんなわけで、何を意味しているのか匂わせつつ、ちょっと怪しい雰囲気を出せるように挑戦してみました。
とにかく手間がかかるわりに読者からするとわかりづらいので、苦労が報われにくい箇所かもしれません。
毎度ここぞというところを見抜いてくれて感謝です。
第13話 湖のつむじ風への応援コメント
凄く神話の勉強になります。妖精の伝説もそこら辺の入門書より詳しいかもって思いました。
『アトラ、その名は黝黒(ゆうこく)を意味する』
『幽刻(ゆうこく)のワイルドハント』タイトルが意味深に思えてきました。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
丑三つ時の物語ということで『幽刻』と仮タイトルを決め、アトラの名前もなんとなくつけたものでした。
「白皙」の逆を調べてみたら「黝黒」が見つかり、その呼び方のひとつに「ゆうこく」があったので、つながったと思って嬉しくなっちゃいました。
神話は本当に複雑でわかりにくいですが、たいてい複数の解釈があって、わりと自由だなと感じています。
なるべく原典を大切にしつつも、バレない程度にオリジナルを混ぜていきたいと考えています。
第10話 ムーアへへの応援コメント
簡単にはムーアに辿り着けないようですね。
ここでの一悶着でまた別の過去が明かされるのでしょうか。
自分も作中にストーンヘンジに似た遺跡を描出した手前、アーサー王伝説などを少しだけ調べましたが、神話などの内容は恥ずかしながら上手く理解できず、途中で「まあ、いっか」と放り投げてしまいました。
なので、このように矛盾なく神々や悪魔をスラスラ出してきて、なおかつ読者の目を逃さないストーリー展開を繰り広げるかぐろば様はまさに超人!
この後もゆっくり楽しませていただきますね。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
まさにここはサブテーマの開始を意識しました。
大人と違って子供は自由に動けないのがもどかしい。
神話は矛盾も多くて完全に理解することはできませんが、ブリトン神話は失われているのが大半なので、最終的には間違ってもいいやの精神ですね。
興味の赴くままに調べていると、あるとき話がつながったと感じて、昔の作家と交流できた気分になれて楽しいです。
調べるのに夢中で読書は疎かになっていたので、こつこつ手を入れてます。
皆さんの作品を読んで良い刺激をもらっています。
第15話 見通す瞳への応援コメント
コメント失礼します。
当初ラノベのつもりで読み始めていた(カクヨムなので)ら、これは完全に市販されるレベルの文学小説という感じですね。凄いです。
民話などの曰くとかを交えながらじっくり進んでゆく語り口、そして囚われてしまった心がそこから逃れられずに引きずり込まれてゆく畏怖感に、読者もジットリ侵食されてすっかり物語の中へと。
これからどうなって行くのでしょう。
引き続き読ませて頂きます。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
長いあいだ公募向けに書いていたもので、時間と根気だけはかかっています。
これが完成したことでようやくほかのものが一気に書けるようになりました。
まだまだ未熟で勉強中ですが、とても励みになるお言葉、本当に嬉しいです。
自分にとってはライフワークのようなもので、30話で一区切りがついたあとも続けていきますので、どうぞごゆっくりお楽しみください。
第19話 いにしえの伝承への応援コメント
序章の時からワイルドハントに勝手に濃霧な背景イメージを想像しちゃって、
ザ・フォッグという昔のホラー映画を思い出しちゃいます。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
知らなかったので調べたら、幽霊と座礁させる悪党という共通点がありますね。
直接のインスピレーションではありませんが、スリーピー・ホロウは少し意識しました。
濃霧のシーンも好きなので、機会があれば観てみようと思います。
第3話 ペラーの占い館への応援コメント
はじめまして
子供たちの会話の描き方から、普段の彼らの関係性が垣間見えるようで、非常に印象的でした!
カクヨムでは格調高い海外ファンタジー風の文体の作品になかなか出会えていなかったので、いい小説に出会えてとても嬉しいです
作者からの返信
こちらこそ初めまして。もったいないお言葉ありがとうございます。
重くて遅すぎたかなと不安だったので、そう言っていただけてとても嬉しいです。
陰鬱な雰囲気で包まれているので、序盤は明るい子供を特に意識しました。
海外ファンタジーは私も大好きです。
すでに完成済みですが、気に入っていただけるよう頑張ります。
編集済
第9話 少女の提案への応援コメント
ついにムーアへ向かうのですね。今からどきどきします。恐怖や不安が大きいと思いますが、アトラもフラガリアも無事に帰ってこられますように。悲しい過去が悲しい一色にならないように祈っています。
フラガリアの作るお菓子も気になりました。食べる自信はないのですが、とてもユニークですね。どんな味がするのでしょう。
最初に送ったコメントで勝手ながら指摘させていただいた誤字は、知識不足な私の誤解でした。大変申し訳ないです。失礼致しました。
今後の展開も楽しく読ませていただきますね。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
なかなか動かない子なのでようやくです。
フラガリアは女版インディ・ジョーンズ的な部分があって、耐性がありすぎるようです……。
ハッピーエンドしか書けない人間なので、その点はご安心ください。
「つと」は基本的に使わない言葉ですので、誰でもそう思うはずです。
たまたま調べて見つけた単語を嬉しくて使い過ぎたきらいがあるので、ほどほどにしたほうが良さそうです。
第2話 暖かな風に吹かれてへの応援コメント
妹キャラの描き方むちゃくちゃうまいですね!自分の場合、退魔士だったりするんですよね!実は外伝では雪女と創生と創造の力を持つ主人公のコンビですね!主人公の住む街にはギルドがあるのかな?
かなりダークな感じで明るい部分もあってむちゃくちゃ好みですね!
ヒロインと主人公がどう出会うのかも気になります!
作者からの返信
コメントありがとうございます。
ようやくお気に入りの妹キャラを褒めていただきました。
全体的に暗めの作品なので、ここは明るくするのを意識しました。
第1話 狩猟月への応援コメント
タイトルの良さに感銘を受けました。
ファンタジーらしい単語を巧みに並ばせ、そしてわかりやすい文におぉと声が出ました。
今後の更新を応援しています!
第4話 蟻の妖精への応援コメント
前章で占い師の言葉の蟻のもとへ去れという言葉が意味深ですね。
レジーは第1話で名前が出てきましたよね。神話のお話、興味深いです。
※感想とは関係がないのですが、かぐろば衽様から私の作品にいただいたコメント、カクヨムに登録したメールには届いていたのですが、サイトには履歴が残っていませんでした。申し訳ありません。応援コメントありがとうございます。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
ラテン語の言いまわしの中に、丁度いいものがあったので使わせてもらいました。
短い感想だったんですが、なんか恥ずかしくて消しちゃいました(*ノωノ)
履歴残るならかえってよくないですねっ。
第1話 狩猟月への応援コメント
出だしからむちゃくちゃ好み!展開もスムーズかつ魅力的ですね!主人公のこの子は転生者なのかな?
自分の場合、本編組は根源にちかづきつつあり外伝組では創造と創生の力を使ったりしてます!
なお最初からその創造と創生の力を使わないのは強くなりすぎるからですね!
血筋で創造と創生の力は発揮しようとすればいつでもいけるんですが、自分の場合はほとんどが特撮をモデルにしてますね!
転生者なら転生のアドバンテージは非常に良いものですよ!
これからこの物語を楽しみながら読ませていただきます!
作者からの返信
コメントありがとうございます。
ある意味、鋭いご意見ですね。
現代の転生モノは主人公が生まれ変わるものが大半ですが、これは生まれ変わる対象が異なります。
古典的な作風ですが、どうか最後まで読んでいってください。
第2話 暖かな風に吹かれてへの応援コメント
鳥と同じように人を数えちゃうハロルド君が楽しいです。
穏やかな街ですね。
コメント失礼しました。
作者からの返信
初コメントありがとうございます!
ハロルドくんは序盤のみの登場ですが、私も気に入っています。
第30話 朝日影への応援コメント
お疲れさまでした。芯のある骨太なファンタジーでした。
『思い出すのがつらくて二度とムーアには来るまいと思っていた。でも、もう一度ここに来れて良かった』……辛くて忘れてしまいたい思い出と対峙することが必要なことって自分にもあったなぁ、なんて印象に深く残りました。有難う御座いました。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
つらい記憶があってこその選択もありますね。
忘れたいものがあとから役に立ったりします。
なかなか読みづらかったと思いますが、深部を突かれて励まされました。
読了ありがとうございました。