概要
9.4sec/su
きさらぎ駅を基にしたお話です。
(追記/作中人物の心情描写)
わたしは、誰かに自分を殺してほしかったのかも知れない。そんなことを思うようになったのは恋人ができた時だった。
甘くて、依存したくなる癒しが心身を満たし続ける事。わたしの罪悪を育てるのには十分過ぎる毒だった。増えた自傷が物語る後悔と孤独がつらかった。
そのひとは此処に居るだけでいいと言ってくれた。それがとても残酷に奇麗だと思った。やさしいひとはいつも幸福な絶望をくれるから美しく見えると知った。
幻覚が観えるようになった。くろいひと、それと自分の眼球が膿んだ花になる幻覚。彼女を見て接する自分を表しているようで、気付いた時から鏡を見ないようにした。
美しい彼女のようになれればだなんて考えてしまう自分を認めたくなかったのだろ
(追記/作中人物の心情描写)
わたしは、誰かに自分を殺してほしかったのかも知れない。そんなことを思うようになったのは恋人ができた時だった。
甘くて、依存したくなる癒しが心身を満たし続ける事。わたしの罪悪を育てるのには十分過ぎる毒だった。増えた自傷が物語る後悔と孤独がつらかった。
そのひとは此処に居るだけでいいと言ってくれた。それがとても残酷に奇麗だと思った。やさしいひとはいつも幸福な絶望をくれるから美しく見えると知った。
幻覚が観えるようになった。くろいひと、それと自分の眼球が膿んだ花になる幻覚。彼女を見て接する自分を表しているようで、気付いた時から鏡を見ないようにした。
美しい彼女のようになれればだなんて考えてしまう自分を認めたくなかったのだろ
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