運営の黒猫　（短編）

世界樹迷宮。
ユグドラシルダンジョンと読むそれは、突如出現した迷宮の中で最も強いとされる迷宮。
迷宮を統括するはダンジョンマスター。
どんなやつなのだろうと人類が想像を膨らませるその人は、現在とても残念なことになっていた。
目の下に大きなクマをつくり、痩せ細った体でエナドリ入りのコーヒーを飲んでいる少年の名はルイ。
彼の運営するダンジョンは確かに最強だが、かなりの変人揃いであった。
喋って走る花に超ロリコンな穴掘りモグラ。
ラスボスが働かない上にその他魔物も曲者揃い！
そんなダンジョンを5千億年ほど管理してきた少年（見た目だけ）は今日もやりたくないと嘆いている。
果たしてルイの願いは天に届くのか────？

一話前半はほぼ設定なので見なくてもいいよー。
でも見た方がわかりやすいかも？
視点切…続きを読む