その後

報告書という名の悪魔から逃れるため、休憩室でコーヒーを飲みながら井上に貰った菓子パンを食べていると、後ろに人の気配を感じた。


「報告書はできましたか?」


そう言ったのは、今日は任務に行っているはずで、ここにいるわけのない人だった。


「局長………なぜここに?」


俺の後ろにいたのは、ホットココアとシュークリームの絵が書いてある箱を持った迷宮管理局の局長だった。


「少し疲れたので休憩をしに。それよりも遠藤さん。報告書の提出は22時までですよ。終わっていますか?」


いつも思うのだが、なんでこの人は俺がまだ報告書を書いていないのがわかるんだ?

最強の適合者はエスパーにもなれるのか?


「ま、まぁ。あ、俺ちょっと用を思い出したので失礼しま「逃げちゃダメですよ?」………はい」


襟を掴まれ、局長室まで引きずられていった俺は、結局報告書という名の悪魔から逃げることは出来ないのだった。





〜あとがき〜


“その後“なので400字ちょいです。最近忙しいから書けなかったのもある。



局長

→迷宮管理局の局長。最強の適合者。














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ダンジョンに夢を求めるな 中津田行桂 @04226022

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