夏の終わりから、彼はちゃんと息をしていない

わたし「青葉」と兄の「光」は双子。
青葉と光とさくら先生の物語。
双子なのに、兄だけ美形で、青葉の憧れ。
ある事件から一年たっても、光は苦しそうで、ちゃんと息をしていない。そのことをわたしだけが気づいている。
ある夜、その理由が語られ、わたしは彼と息をする。
もう二度と、明るい夏が来ないとわかっていても。