よるべない思いを抱える主人公が座るベンチは。

木々の狭間に、古ぼけたベンチがある。
どういう理由でそこに設置されたのか分からない。
白い塗装が所々剥がれ、自分以外、人が座っているのを見たことがない。

自分の目つきにコンプレックスを持つ主人公にとって、そこは、安寧の特等席。
でも、今日は───。

ちなみに、よるべ(寄辺)とは、たのみにする所。よりどころ、です。

ネタバレを避ける為、詳細は語りませんが、読後感が良く、ほわっと心があったかくなるような。
───恋のはじまり。

おすすめですよ。
ぜひ、ご一読を!