第7話 ズオウとヒイタチ

ハニーポットは森の奥へと進み、ティガーのいる場所へやって来た。


ティガーが叫ぶ。


「この俺が、はちみつの取り方を教えてやる。ティガー様の得意技は、はちみつを取る事だぜ!」


ティガーはそう言うと、はちの巣へ突っ込んだ。



「うふふふ〜!俺様はティガー!世界一のトラ!弾む体!おしゃれなしっぽ!ぴょんぴょんとんとんジャンプするっ♪世界一のトラは俺ひとり!お〜れひとりッ!!」


「にわか には無理だろ」

↑本の虫


「お前マジで誰」

↑箱人間



「うひ〜!ティガー様ははちみつなんて嫌いだ!こんなの好きなのはズオウとヒイタチだけだぜ…」


ティガーは顔を はち に刺されて、木の上で怯え始めた。


「ほらな」

「??????」





ズオウとヒイタチ…はちみつ泥棒…はちみつ泥棒…。


「はちみつ泥棒…はちみつどろぼう…」

↑プー


気をつけろゥ…気をつけろゥ…気をつけろゥ…(?)。





プーが家の中で寝ていると、風船に目がついて、彼が幽体離脱し始めた。


「は?」

「え⁉︎」


そして、箱から頭が生えたような化け物が、こちらを覗く!


「何あいつ、本読んでなさそう」


「I'm ha ha ha」

↑箱人間(壊れた)


はち と象を合体させたような謎の生物ズオウと、びっくり箱から飛び出てくる生物ヒイタチがあちこちにいる空間へ、ポットは入ると、縦横無尽に動き始めた!


他のポットや壁にぶつかりそうだけど、ぶつからない。

でもぶつかる(ぶつかりません)。


そして、ズオウがポットの中へ入ってきたり、はちみつの大砲を使ってネズミ?が攻撃してきた!


本の虫はキレる!


「貴様ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!

その大砲をぶっ壊してやるよ!そして俺と勝負しろ!

本を読まなかった事を後悔させてやるッッッッッッッ!」


「他のお客さんに迷惑だからやめろよ!」


ねぇ起きて!


「本は俺の世界ワールドだ」

「ハァ?😐」


プー!


「いややめな……⁉︎」

「⁉︎」


おきて!おきて!おきて!おきて…!



いきなり赤い空間に飛ばされたかと思いきや、いつのまにか目の前にプーがいた!


はちみつの木に頭から突っ込んで、舐め回している。


「ん〜!ん〜ふふふ♪

んまっ〜…はちみつが大好きた〜べるんだっ美味しい!うふ、ふふふ…」

↑プー


↓アナウンス

「こうして、風の強い夜、夢を見ていたプーさんは、風船と一緒にはちみつの木の上に飛ばされました。はちみつを、おなかいっぱい食べて、プーさんは、とても幸せでした」


「「まさかの夢オチ」」



ハニーポットは降りる場所まで来ると止まり、ゲートが開いた。


なんか、BGMも相俟って、すごく安心する。

小説にBGMをつける機能は…無い。つけたい……。


箱人間は周りの客に謝りながら、ポットを出て、直接繋がっているお土産店に入った。


↓本の虫

「お、立ち止まって……何か買いたいのか?」


↓箱人間

「プー買いたいプー買いたいプー買いたいプー買いたいプー買いたいプー買いたいプー買いたいプー買いたいプー買いたいプー買いたい」


「お前…疲れてんだな」

「ハァ?」

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アルビノの生物兵器、ディズニーへ行く まめでんきゅう–ねこ @mamedenkyu-neko

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