第6話 和め、箱人間
箱人間と本の虫は、ファンタジーランドというエリアへ来ていた。
ファンタジーランドは、ディズニー映画『シンデレラ』、『ピノキオ』、『美女と野獣』などディズニーアニメーションの世界を堪能できるエリアだ。
洋風の雰囲気が漂い、地味に開園当時から販売されている料理もある、歴史が深い場所。
この2人には もったいなさすぎる。
「「は?」」
すびばせん。
「なぁ箱人間、まだ11時過ぎだけどさ、多分昼は店混んでるし、今の内に何か食べよ」
↑本の虫
「だな。なんか良いとこ……あった」
↑箱人間
その開園当時からある料理が売っている店が、[キャプテンフックス・ギャレー]です!
パイナップルとベーコンのピザが、その料理。
作者も最初はその組み合わせに少し驚いたが、美味しいです。
個人的に ほんのり甘かったと思う。
「よし、それにするか」
本の虫たちは早速カウンターへ行き、そのピザとジュースを買うんたー。
そして机についた。
ピザが入っている蓋を開けると、香ばしい匂いが。
本の虫は、カットされたパインが乗っているピザを一口頬張る。
「お、美味しいな」
箱人間は大人気のシーフードピザを齧った。
「んー、ん⁉︎美味い!」
↑箱人間
「このパイナップル甘いなぁ」
「そりゃそーだろ」
「ベーコンも良いね」
「そりゃそーだろ」
「このジュース、良い」
「そりゃs(割愛)」
「あとこの粗くつぶし、食感の残るポテトとチーズを丸めて衣をつけて揚げた奴も好き」
「ベイクドチーズポテトって商品名で言ってあげなよ」
とりあえず腹ごしらえした所で、いよいよ本題!
彼らは[プーさんのハニーハント]を乗るために、ここへやって来たのだ。
※アトラクションの名前は複雑なの多いけど、これはマジでこれです。
気まぐれに進むハニーポット(はちみつの壷)に乗って、プーさんといっしょに、はちみつ探しの冒険に出発するという話。
大人気なのでファストパスが活躍する場所でしたが、今はただひたすら待つしかない。
しかもQラインは、ほぼ屋外。夏と冬はマジで地獄。
春とか秋みたいな時に並ぶ事をおすすめする。
そんな待つのに結構労力を使うアトラクションに、2人は乗るのだ。
早速彼らは、列に並ぶ。
箱人間は周りの客に怖がられながらも、持ち前のメンタルで耐えた。
まるで絵本のようなQラインは、自然と心を和ませてくれる。
本の虫が前後の客に読書を強制し、困らせなければもっと和んだ。
箱人間は、彼が困らせた客にひたすら謝る。
おそらく40分近く並び続けて、ようやく2人の出番だ。
キャストが箱人間に尋ねる。
「何名様でしょうか?」
「2人です」
「ではこちらの列でお待ちください」
番号が書かれた場所に立っていると、前の長い通路に、巨大なハニーポットが登場。
ゲートが開いたので乗る。
「おお…すごいデカいな」
「そりゃs」
ガタン
箱人間が話している途中に、ポットが動き始めた。
そして、デカい本が目の前に現れる。
クリストファーロビンとプーが映っていた。
「デカっ」
↑本の虫
「ある日のこと。くまのプーさんはクリストファーロビンに、風船が欲しいといいました」
↑アナウンス
「風船なんか…何に使うの?」
↑クリストファーロビン
「はちみつ取るの」
↑プー
「風船じゃあはちみつは取れないよ?」
「取れるよ!(半ギレ)」
その本の横にある壁が開き、広い空間へポットは進む。
目の前にはまた、浮遊する風船を掴んだプーさんがいた。
しかし、風が強いので、思うように風船を操れない。
「風くらいで風船を操れないとは……」
↑本の虫
「お前 風船を操る事すらやった事無いだろ」
↑箱人間
↓プー
「はちみつの所まで飛ぶよ♪ハチみたいに。
あぁ大変だ!こんな事になるのも、はちみつが大好きなせいだ」
↓ゴーファー
「うわお!いやぁ~すんげぇ爆発だぜ…」
穴からモグラ?のゴーファーが吹っ飛ぶ!
その後ろでウサギのラビット(同じ意味)は、枝に掴んで、風に抵抗していた。
「飛ばされるゥ〜。うお〜う、うお〜う!」
「あのウサギ、高速移動すれば良いのに」
「ウサギにだよ⁉︎⁉︎⁉︎」
↓オウル
「67年の風に比べれば、こんな風はそうでもない。76年だったかなぁ、まぁどっちでも良い」
↓ピグレット
「あぁあ!どどど、ど〜しよぅ〜」
↓プー
「風の日おめでとう、ルー」
↓カンガ
「ぼうや、気をつけてね〜」
カンガルーのカンガは、たこに掴まるルーに言った。
しかし、ルーはあまり聞いていない模様。
↓ルー
「ママ〜見てー!プーだよ〜!」
「風の日おめでとう、イーヨー」
↓イーヨー
「ごていねいに…ありがとう」
プーはイーヨーの家を崩して、おめでと と言いながら、飛ばされて行った。
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