この作品の舞台は一夫多妻制、一妻多夫制の認められた世界。
一夫多妻制を利用するのは主人公の元カノ、主人公から元カノを奪った男。
一妻多夫制を利用する主人公の隣人。
そしてお互いに唯一無二の愛情を向け合うのは主人公とヒロイン。
その3つが上手く対比として描かれているなぁと感じます。
この辺りは実際に読んでいただければと思いますので多くは語りませんが……。
それでも一つどうしても語っておきたいのはヒロインについて。
健気で一途でで可愛いのはもはや当たり前、ちょっぴりズレていたり、時々ぶっとんでいたり、それがまたいい味を出していて。
そんなヒロインと主人公のやりとりは、ニヤニヤさせられたり、ほっこりせられたり、見ていて飽きることはないでしょう。
二人の行く末、この先も見守っていきたいと思います!
本作は非常によく練り上げられた構成となっております。
タイトルにある銀髪少女の登場は割と遅めでありますが、それまでに主人公の生い立ちやら人間関係がはっきりとし、物語の方向性を掴むことができます。
お世辞にも幸せではない人生の理由を読み解いていくうち、主人公の転機が訪れます。
ここで登場する人物こそ、銀髪少女であって唯一無二の愛を注ぐべき女性です。しかし、そんな彼女も様々な過去があり、また主人公と過去において繋がっていたりします。
第二章の終わりまで読み終えましたけれど、まだ二人の愛は始まったばかり。
これからどうなっていくのか興味津々です。
貴方もこの愛の行方を読み進めてみませんか?
お勧めの作品です。
ハーレムっていうのは、誰しも憧れがあると思います。
(僕はちょっと面倒くさい、って思っちゃいますけどね)
物語は、少子化対策の一環で、一夫多妻制が整備された、社会。
でも、一夫多妻制を利用できるのは、勝ち組の特権にもなっていて。
もう、この時点で少子化対策としては……という、法の隙間すら作者様の細かい作戦のような気がします。
他のレビュワー様が書かれていましたが、中東における一夫多妻制は、全員を平等に愛すること。これに尽きます。
何より、家族は宝。この感覚があり、多子を良しと。子宝を尊いと考えるからこそ、家族で協力体制があるわけなんですが。
それが一夫多妻制では求められてる……そこを考えると、今作のライバル役はあまりに軽薄すぎて全員を幸せにとは……と、もうすでに暗雲を感じています。
一方の主人公、良二君は、高校時代に付き合っていた元カノのことを引きずって、新しい出会いができずにいる。
そんななか、出会ったメインヒロイン。
冒頭(プロローグ)がぶっ飛んでいて楽しいのですが(笑)
良二君が過去の想い人に囚われていたように、
ヒロインは一途な感情をずっと抱きしめていた。それが健気で本当に可愛いの。
現在、第2章第14話、拝読中でのレビューですが。
ようやく、二人は向き合ったところ。
これはきっと、純粋に幸せを願う人達の物語。
時にコミカルに。時にシニカル。そして、全力な姿は二人とも本当にラブリーで。
あなた自身のヒロイン(ヒーロー)にも「好きです」って囁やきたくなる――。
これは、そんな気持ちにさせてくれる物語です。