病める時も、健やかな時も。あなたはヒロインを愛せるって誓えますか?

ハーレムっていうのは、誰しも憧れがあると思います。
(僕はちょっと面倒くさい、って思っちゃいますけどね)

物語は、少子化対策の一環で、一夫多妻制が整備された、社会。
でも、一夫多妻制を利用できるのは、勝ち組の特権にもなっていて。

もう、この時点で少子化対策としては……という、法の隙間すら作者様の細かい作戦のような気がします。

他のレビュワー様が書かれていましたが、中東における一夫多妻制は、全員を平等に愛すること。これに尽きます。

何より、家族は宝。この感覚があり、多子を良しと。子宝を尊いと考えるからこそ、家族で協力体制があるわけなんですが。

それが一夫多妻制では求められてる……そこを考えると、今作のライバル役はあまりに軽薄すぎて全員を幸せにとは……と、もうすでに暗雲を感じています。

一方の主人公、良二君は、高校時代に付き合っていた元カノのことを引きずって、新しい出会いができずにいる。
そんななか、出会ったメインヒロイン。
冒頭(プロローグ)がぶっ飛んでいて楽しいのですが(笑)
良二君が過去の想い人に囚われていたように、
ヒロインは一途な感情をずっと抱きしめていた。それが健気で本当に可愛いの。

現在、第2章第14話、拝読中でのレビューですが。
ようやく、二人は向き合ったところ。

これはきっと、純粋に幸せを願う人達の物語。
時にコミカルに。時にシニカル。そして、全力な姿は二人とも本当にラブリーで。




あなた自身のヒロイン(ヒーロー)にも「好きです」って囁やきたくなる――。
これは、そんな気持ちにさせてくれる物語です。

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