大人向けの物語

表現がどうこうということではなく、酸いも甘いも噛み分ける大人向けの物語と感じました。

心と体を壊されるほどの負荷を与えられたとき、それを受けた強き者も弱き者も綺麗で正しいだけではいられないということ、その痛みの分からない者は、この作品をただ批難するだけなのだろうな、と。

それでもどこか情だったり希望だったり、その人なりの心の奥深くにあるものを捨てきれない人間の、足掻く姿はかくも美しい。

それを噛み締められる人になら是非オススメしたい。
そんな人々の姿が優しくも幻想的なファンタジーの中に収められていますよ、と。

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