03 絵師良秀の図屏風への応援コメント
芸術を生み出す作業と言うのはもはや狂気すら歓迎するのだろうと思います
その領域にたどり着いたものだけが
手に入れることの出来る世界みたいな
その才能が羨ましくもあり恐ろしくもあり
宗悦に囁く何かというのは宗悦自身なのかもしれないと思いながら
宗悦の生み出す世界が楽しみです
作者からの返信
芸術を極めるには狂気が要る、というパターンもあるだろうと思います。
あるいは、そうでなくては描けない世界があるかもしれません。
芥川の「地獄変」は、そういう話なのかな、と思ったことを今回のエピソードに盛り込んでみました。
宗悦に囁く何かが宗悦自身。
言い得て妙だと思います。
芸術を目指す、芸術を志す……そういった人たちのダークサイドが、囁いているのかもしれません^^;
お楽しみいただければ幸いです。
ありがとうございました。
02 芥川龍之介の地獄変への応援コメント
芸術を追求するということの狂気がかいま見えました
ただ絵は家を焼いただけなのに物語をより衝撃的にしたのは芥川だったのですね
そして宗悦さんが何に魅入られるのか
作者からの返信
「地獄変」のお話の原型は、宇治拾遺物語に載っているものは、家が焼けたけどいいモデルになった……みたいな、奇特な絵師のお話だったと思います。
でも芥川はそれを娘にしてしまいました。
この辺の改変のセンスは、さすが芥川だと思います。
……さて、宗悦さんは一体、何と邂逅してしまうのか^^;
ありがとうございました。
04 無名の工人の「民芸」への応援コメント
拝読致しました。
怪異の世界線から戻ってきましたね(^^)
怪異と夢って相性が良いですが、現実との夢幻のいずれに傾くか分からない、だからこその怖さ。
確定するまで結果がわからないなら、ちょいとシュレーディンガーの猫さんにも似ているような(ΦωΦ)
無事に生還して、民藝を立ち上げてくれてなによりです。
自分の趣味が減ったら困るので(・∀・)
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
怪異は民芸運動の世界線を考慮して身を引きました(笑)
夢かうつつか、うつつか夢か。
荘子のような話ですが、まあこの話はホラーなので^^;
いずれにせよ、絵師良秀の存在は虚構の中へ。
一方の柳宗悦は民芸の運動の中へ。
……趣味が守られて何よりです。
私も、お鍋(柳宗理デザイン)に会えなくなるところでした(笑)
ありがとうございました。
03 絵師良秀の図屏風への応援コメント
拝読致しました。
芸とは、美とは何か……まさに根源的な問いですねΣ(゚д゚lll)
自分は、芸術は「情動を相手に伝える手段」と定義していますが、そうなると何を伝えるのかが重要でして。
より深く、より重いものを感じ取ろうとして業を深めていく、そんな人間性に魔が寄り憑いた存在、そんな屏風なのかなぁと感じました。
小さくとも、軽くとも、様々な工芸に芸術を見出す。
伝えるべき情は、別に深く重くなくとも構わない筈ですからね!(^^)
作者からの返信
拙作では、卓越した天才による美を象徴するキャラとして、絵師良秀を出しました。
無名の人たちによる美を取り上げる粋人――柳宗悦が、この良秀と対峙することにより、「美とは何か」をクローズアップしようと思ったのです。
加えて、絵師良秀は、娘を犠牲にしてまで絵を描くことに打ち込んだ絵師です。
おっしゃるとおり、業が深く、それゆえに魔と化したような、そんな存在となり果ててしまいました。
そして同じような業の持ち主を引き寄せ引きずり込んで、己が美への糧とする……そんな屏風です。
一方で柳宗悦も業は深そうですが、しかし下手物と呼ばれるものに美を見出す目を、心を持っていて……。
おっしゃるとおり、深くなくとも、重くなくとも、美というものはそこにあり、そこに作られるもの――ガツガツと追い求めることも間違っていないけど、そうでない美もあるということを、それを絵師良秀も察したのでしょう^^;
ありがとうございました!
02 芥川龍之介の地獄変への応援コメント
拝読致しました。
ひとまず松方幸次郎さん、いつぞやのモネの一件以来でお久しぶりでございます(*ᴗˬᴗ)⁾⁾⁾
今度は芸術の目利きと言うことで、どこか危険なかほりのする屏風の発掘に遣わして。。。
いや、すごい執念、愛娘を焼くなんて、考えるだにオソロシイ((((;゚Д゚))))
そんな妄執が塗りこめられた絵なんて、そら心は動くでしょうが、見るのも怖いような……でも、ちょっとちらりと見たいような?|ω・`)コワイモノミタサ?
さて、鬼が出るのか、蛇が出るのか……??
作者からの返信
松方幸次郎、せっかくモネの話で出てもらったので、こういう時に出てもらいました^^;
お金持ちで芸術好きな人なんで、こういう時に便利(?)です。
さて、そんな芸術好きの人からのお手紙らしきものが。
芥川龍之介の「地獄変」は、実際、そういう話なんで恐ろしいです。
でも、原典の宇治拾遺物語にしてからが、「お話」なんで、果たしてそんな屏風が実在するのかどうか……。
そして「在った」として、それはどれだけ恐ろしいものなのか……。
お楽しみいただければ幸いです。
ありがとうございました!
01 柳宗悦の憂鬱への応援コメント
拝読致しました。
柳宗悦さんが主人公で、ジャンルがホラーで(^^;)
なにか、とてつもなく不思議な組み合わせです。
自分も、日用品としての食器だの道具だのが好きで、いろいろ見て回ると柳宗悦さんの名前も自然に聞こえてきて。
まさか主人公の座に座る方とは思わず、これは展開に興味があります(^^)
作者からの返信
まず、「地獄変」を出そうと思い(この時点でホラー確定(笑))、それがからむ時点で、その辺りの時代の人を見つくろっていたら、この人が浮上してきました。
私も食器や道具が好きで、民芸も好きなんで、その線から柳宗悦のことを知り、本を読んだこともありましたので^^;
……何というか、美というものに取り組むのがテーマの一つなので、そうすると柳宗悦が最適と思われたのです。
美というものの探究者、柳宗悦。
彼と「地獄変」がどうからむのか。
お楽しみいただければ幸いです。
ありがとうございました!
04 無名の工人の「民芸」への応援コメント
とても面白かったです!
時代背景も私には馴染みが薄く、柳宗悦という人物についても知りませんでしたが、とても後味の良い作品でした。
本物の芸術家とはこういった神秘的な体験を経た、どこか浮世離れした人のことを指すのかな、ということを思いました。
また、無銘の人たちの作品から「民芸」が生まれるというのもとても感慨深いですね。私のようなカクヨムで細々と連載している「下手物」も後世になって拾い上げられたり……なんて妄想をすると少し楽しいです。
また他の作品も読ませていただきます!
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
柳宗悦という人は、歴史の上ではたぶんマイナーな人で、私はマイナー好きなので、手を出してみました。
美術界では、おそらく著名な人だと思います。
柳宗悦は民芸というのを見出した人ですが、それがその相反する芸術家、というか鬼気迫る絵師と対峙したから……となると、小説的に面白いなと思い、筆を執った次第です。
こういう神秘な体験をした人を芸術家と呼ぶ……たしかにそういうことって、あるかもしれませんね。
「下手物」とされていたものを、美しいとして「民芸」と称する。
これまでになかった視点であり、かつ、実はみんなそう思っていたのかもと考えると、実に面白いと感じます。
そしてカクヨムのみなさんの作品も、それぞれ美しいと思います。
下手物なんて、言えません^^;
また、別のお話にお付き合いいただければ幸いです!
ありがとうございました!
04 無名の工人の「民芸」への応援コメント
第3話で屏風絵を見つけた柳宗悦が怪異と対峙(正面から対峙はしてませんが)する場面を読んで、最近の四谷軒様の文体が非常にこのシチュエーションに合っている、というか、日本古来の湿った土臭い怪異の息遣いを傍にあるように感じさせる描写だな、と感じゾクッとしました。
この方向性の新たな作品にも期待したいです。
えらそうですみません。
面白かったです。
作者からの返信
まずはレビューありがとうございます。
何というか、大正時代って、こういう怪異が良く似合うと思っています。
この国由来の、土着の怪異が。
その辺の雰囲気を少しでも描ければと思って書きましたので、とても嬉しかったです!
さてここからはコメントへの返信です。
このお話は、京極夏彦先生のような「怖い」文章を書いてみたいと思って書いたお話です。
そのため、いただいたコメントを拝見して、「やったぜ」という気分です^^;
ホラーやミステリ、わりと好きな方なんですよ。
こういう方向の話、また書いてみたいと思ってます。
ありがとうございました!
04 無名の工人の「民芸」への応援コメント
こんにちは。
危機一髪のところを鍾馗様が守ってくれたのか、それともぜんぶひっくるめて夢なのか、、、なんだかすべてが絵師良秀が自身の妄執を引き継ぐ者を探すためのからくりだったような気もします。
その巡り合わせが民芸運動を生み出したのだとしたら、我々のためには幸いな妄執でしたね。
楽しませていただきました!
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
鐘馗様のおかげか、宗悦の夢なのか、絵師良秀の業なのか。
何というか、どのパターンも「あり得る」を意識して書きましたので、そういう印象になってしまったのでは……と思います^^;
しかし絵師良秀の妄執の、真逆を行く「民芸」の旗手が相手だったのが、良秀の不幸なところです(笑)
民芸運動の恩恵にあずかる、後世のわれわれにとっては、おっしゃるとおり、幸いなことになりましたが^^;
ありがとうございました。
04 無名の工人の「民芸」への応援コメント
こんばんは、御作を読みました。
ああ、民芸という言葉はここから始まったのか……。
ここまでの話、その最後のピース、達磨や龍に目を入れられたようで、胸を打たれました。面白かったです。
作者からの返信
このような怪異と出くわしたからじゃなく(笑)、本当は下手物の言い方を改めよう、みたいなことになって、じゃあ民芸という流れだったようです^^;
しかし、せっかくだから、私の好きな「地獄変」とからめたいな、と思って、このように書きました。
お楽しみいただけたようで何よりです^^;
ありがとうございました。
03 絵師良秀の図屏風への応援コメント
こんばんは、御作を読みました。
これ地獄って言い換えてますけど、芸術に魅入られているような(^◇^;)
柳宋悦さんにとって、出会いは吉だったのか凶だったのか。案外運命だったりして。面白かったです。
作者からの返信
そうですね、創作地獄という深みに嵌まっているようです(笑)
宗悦さん的には、芸術は好きだし、でも庶民の陶器も好きだし、そういう「深み」にいる自分という存在を認める、いい機会=運命だったのかもしれませんね^^;
ありがとうございました。
04 無名の工人の「民芸」への応援コメント
一炊の夢、という話を思い出しました。
違うのは、宗悦は確かに名を残したこと。
確かに、名を残さぬ、されど心を動かす、作品。
例えば、かつての刀工たちがそうであったのではないかと思います。
村正、なんてそのなのかな。
歴史ものながら、芸に、生きたお話し、
大変面白かったです。
やっぱりテストに出そうですね(笑)
作者からの返信
そうですね、たしかに白昼夢のようなものかもしれません^^;
しかし宗悦は、その夢から真実を見出して生還しました。
名人誰それの作品ではなく、無名の工人の作りしもの、その名を。
こういうものに美を見出し、名をつけるという、かなり凄いことをした人・柳宗悦。
いつかは描いてみたいと思った人なので、こうして書けて嬉しかったりします^^;
テストに出るでしょうか(笑)
美術史のテストなら、絶対出る自信があります(笑)
ありがとうございました!
02 芥川龍之介の地獄変への応援コメント
こんばんは、御作を読みました。
>>芥川はそれを愛娘に置き換えているところが凄い。
いや、本当に。よくも考えついたもの。
それはそれとして、宗悦さんが廃寺で何に巡り会うのか楽しみです。面白かったです。
作者からの返信
芥川龍之介って、ホント酷い(笑)
じゃなくて凄いと思ったものです、この改変^^;
そしてそこまでの改変をさせた図屏風が……ホントにあるのかどうか。
あったとして、宗悦さんがどうなるか。
お楽しみいただければ幸いです。
ありがとうございました。
04 無名の工人の「民芸」への応援コメント
あれれ。
夢だったのか。
イマジナリーフレンドならぬイマジナリーアーティストとの会話だったんでしょうかね。
普段から考えていることが無意識のうちにああいう形を取って意識の表層に浮かび上がってきたのかも。
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
ホラーなんで、亡霊みたいなのが語りかけて来たという設定ですが、言われてみると、心の中の声が聞こえて来た、見えて来たのかもしれません^^;
結構感受性の豊かな方ですし。
ありがとうございました!
04 無名の工人の「民芸」への応援コメント
宗悦から湯呑みを貰って、子どもたちがわぁっと喜ぶ姿が、やけに眩しく感じられました。
下手物とは残念な言葉であり、民芸という語が生まれたのが喜ばしい。
屏風が持っていた魔的な力や、その生い立ち、あるいはこの先の物語を、もう少し読みたかった、という気持ちと、
いや、このくらいの方が、想像の余地を残す粋な終わり方なんだ、という気持ち、両方を感じました。
上手く言語化できてなくて恐縮です
(^^;
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
こういう、子どもたちが貰って喜ぶモノこそ、民芸のあり方だと思ったりします^^;
そういうモノの名として、民芸という言葉を与えた宗悦は凄いなと思っておりましたので、このたび書いてみた次第です。
絵師良秀の図屏風、「地獄変」という凄まじい作品がありますので、これ以上述べるのは無粋かと思い、「何か怖い絵」という描写で済ませました。
むろん、字数の関係という世知辛い理由もあります(笑)
それでも、おっしゃるとおり、もうちょっと描いてみたい、あるいは、このまま余白を残そうという、せめぎ合う気持ちがありました。
そういう気持ちをおっしゃっていただいて、作者冥利に尽きます。
ありがとうございました!
03 絵師良秀の図屏風への応援コメント
本物の「芸術作品」に圧倒された経験、
私にもあります。
そして、それは非常に感受性の高い頃の話しでした。
芸術に潜む何かが、そしてそれを多くの人に感じさせる作品が、
世に残る、ということなのかと、今は思います。
作者からの返信
「ジョジョの奇妙な冒険」という漫画で、芸術作品とはその人の能力の姿である、みたいなコメントが出てきます。
そういうのがあるのではないか、と美術館を渉猟した時期があります。
しかしそういう凄まじいものには出会えないまま、今に至ります。
それでも――見る人が見れば、「そういうもの」があるのではないかとは思いました。
「そういうもの」を具現するものとして、絵師良秀の図屏風というアイテムを使わせていただきました^^;
ありがとうございました。
03 絵師良秀の図屏風への応援コメント
創作者の執念でしょうか。
なかなか業が深いですね。
そうまでしなければたどり着けない境地。
見たいような見たくないような。
作者からの返信
この「地獄変」の話、好きというか、いつまでも印象に残っている作品なので、使わせていただきました。
そこまでして描きたいモノとは何だったのか。
たしかに、知りたいような、知りたくないような感じです^^;
ありがとうございました。
あと、レビューの件、確認いたしました。
ありがとうございます!
ではではノシ
02 芥川龍之介の地獄変への応援コメント
廃屋に入ったときの用心、ですね。
子供の頃、田舎の小屋を壊すのを手伝わされて、
古びた家が、どれだけ汚くて、危険なのかを
思い知らされたことを思い出しました。
タオルを口と頭にそれぞれ巻き付け、目だけ出した姿は…
今考えると、テロリストっぽいです(1970年代の)。
作者からの返信
あの、窓や隙間から射した日光に、塵が空中に浮かぶ、ふわーっとした雰囲気が懐かしいです^^;
まあ実際は釘とか板とか、危険なところですけど、何となく謎めいた雰囲気でした。
お片付けの格好、確かに「危ない人」めいたところがありますね(笑)
ありがとうございました。
02 芥川龍之介の地獄変への応援コメント
廃寺で出くわすのは一体なんでしょうね。
時代の空気も合わさってレトロなホラーみがあります。
作者からの返信
たまにはホラーも書いてみようかなと思って書いてみました^^;
この時代、こういう空気がありますし。
ありがとうございました。
01 柳宗悦の憂鬱への応援コメント
むかし、息子に100均の扇子を
「安ものなんだから大事に扱え」
と言って、妻に小言を言われたことを思い出しました(笑)
とは言え、陶器の妖しさは、私も感じることがあります。
良い器は口当たりが違う、と思います。
因みに、今回の主人公さんについてはなーんにも知らないので、
読み手に徹するとともに、
四谷軒さんのテストに出そうな意図(笑)を読み解ければいいなぁ、と思います。
作者からの返信
物を大切に、は正しいことなんですけどね^^;
一時期、陶器に嵌まっていたことがありまして(飾られているのを見るだけです(笑))、その辺の経験から、何というか器のうつくしさとかそういうのを書いております。
柳宗悦は結構癖のある人なんで、ふーんと感じながらご覧いただければと思います。
テストに出るかどうかはわかりませんが(笑)、お楽しみいただければ幸いです。
ありがとうございました。
04 無名の工人の「民芸」への応援コメント
民芸という言葉がこんなふうに生まれたのかもしれないと思わせてくれてぴったりマッチしていてすごいなと思います
宗悦、狂気の世界からちゃんと現実に戻ってきて良かったです
鍾馗様のおかげかな
作者からの返信
宗悦の提唱した民芸。
民芸って、結構好きなので、今回、こうしたかたちで登場させていただきました^^;
天才絵師・良秀と対照的な、無名の工人、その美ということで。
おかげさまで、宗悦は狂気の世界から帰って参りました^^;
おっしゃるとおり、鐘馗様のおかげであり、その鐘馗様を描いた、無名の工人のおかげでしょう^^;
ありがとうございました!