姉さん②

 どうにか姉さんを自室から追い出すことが出来た。あと少し遅かったら母さんが部屋にやってきて危ない空気になるところだったのを防げて安心する。


 母さんは今日遅く帰ってくる予定だったらしいが、意外にも早めに仕事が終わり帰宅してもよくなったらしい。

 母さんは昔から優秀だったから特に疑問はわかないし、早く帰ってきてくれたことに感謝さえしている。


 あのまま母さんが来ないままだったら俺が多分口では言えないことになっていたと思う。母さん様様である。

 後でありがとう、と言っておこう。


 たぶん、意味わからないだろうけど。


 今姉さんは自室で母さんと将来のことについて話しているらしい。母さん曰く、せっかく時間があるのだからたまにはこういう話も大事だということらしい。

 姉さんが終わったら次は俺の番だ。


 そういえば姉さんは将来何をするのだろうか。何もそのことについて姉さんと話したことはない。優秀な母さんの血を引いてる姉さんのことだ、きっと将来安泰だろう。


 おかしいな、俺も母さんの子なはずなのだが。成績はいいとは言えないし、特に将来のことも考えてなんかいない。


 …実は俺、結構まずい状況なのでは。

 母さんと話すときに何も話せなかったら…怒られる気がする。だからと言って今すぐに決めるというのも無理な質問だ。







 喉が渇いた俺はお茶を飲むために一階へと降りてきていた。姉さんと母さんはまだ話続けているらしく、まだまだ続きそうな雰囲気だ。

 ゆっくりしておこう。


 冷蔵庫を漁っているとプリンが入っているのが見えた。どうやら母さんが買ってきたものらしい。

 俺は躊躇なくプリンを手に取り、食す。


「うん、美味い」


 久しぶりに食べたプリンは格別だ…なんて言葉はないが、すごく美味いとだけは言える。明日も食べるとしよう。


 ふと俺は外に出たくなった。星音さんに連れていかれたことを忘れたわけではないが、やはりずっと家の中にいたら気分が良くない。

 近くの公園にでも行って少し遊んでいこうと思う。


 俺はさっそく着替えると家を足早に出た。話が終われば母さんが連絡してくるだろう。


 時間も遅くなってきて外を歩いている人はほとんどいない。朝は少なからずいた人影は見当たらず、ゆっくりとお散歩できそうだ。


 公園までは数分かかる。どうせ知り合いと会うことなんてないだろうし、気楽だ。





~~~~~~~~~~


書くことが無さ過ぎる件


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姉さんの大親友に告白されたら、次の日姉さんが親友たちと絶交してた minachi.湊近 @kaerubo3452

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