第4話

遥樹は会社の寮で暮らしている。

門限が厳しく、平日は基本的には会えない。

週末に会うことが多いが、向こうに仕事が入ったりもする。


平日も朝の3時に起きて仕事をすることがあるらしく、

さすがにそこまでやらなくてもいいんじゃない?と伝えたこともあった。


「俺にしかできない仕事だからさ」


それが遥樹の口癖だった。


−−


私には希望がない。


仕事も恋愛も、明るい未来が見えない。

先のことを考えれば考えるほど不安が駆け巡る。

ずっと誰かに合わせてばかりで、自分の意思がない。

でも今はそれしかできない。元気がない。


誰か助けて。


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しあわせの形 @mugi0818

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