「狂性病」の恐怖!!!
立花 優
第1話
皆さんは、狂犬病について、どのように感じておられるだろうか?
確かに、この日本では、狂犬病予防法(昭和25年制定)が施行され、犬に対する狂犬病ワクチンの接種、野犬の捕獲、等で、今、日本では国内では狂犬病は、発症していない。
しかし、現実に狂犬に噛まれると、すぐさま、狂犬病ワクチンを打たない限り、脳神経細胞に作用し、異常な精神病状態を、惹起するのである。
水のチャポンと言う音にすら、異常に反応すると言うのである。
別名「狂水病」である。もう、こう為ると、手の施しようが無い。致死率100%でもあるのだ!!!
さて、新型コロナのパンデミックが収まって、数年後、某独裁国家で、不思議な病気が蔓延し始めた、と言う、噂が流れた。
その国の独裁者は、やはりこの前の新型コロナの大流行時、ある国が行ったような「ゼロ・ウィルス」政策をとった。
この情報は、即、アメリカン合衆国や、ED諸国に、極秘で伝えられた。
一体、どのような「病」なのだろうか?
実は、この病こそ、狂犬病ウィルスを研究していた研究所から、漏れ出たと言う噂が流れたのだが、その事実を打ち消すために、罹患男性は即時に隔離され、強力火炎放射器で骨まで焼き尽くされた、と言う。
更に、決死の覚悟で撮影された罹患患者の動画が、世界中のSNSに、拡散された。
「こ、これは!!!」その、動画を見た、世界中の学者は、驚愕した。
何と、80歳近い高齢の男性が、女性を、犯しているのだが、問題はその行為が、延々と続くのだ。
それだけでは無い。何と、女性を襲っている高齢男性の体が、急激に干からびて行ったのである。多分、体中の、血液・リンパ液・細胞液を全て使いきって、性行為を続けたのであろう。数時間後に、ほぼ、ミイラのような体になって死んで行ったのである。
「狂性病ウィルスだ」と、世界中の学者が、畏れた。
一旦、罹患した以上、死ぬまで、性行為を続けるだけなのだ。
しかして、女性の方には、いかなる症状も現れ無い。女性のみは大丈夫なのだ。
アメリカン合衆国の大手製薬会社は、メッセンジャーRNAワクチンの開発を試みようとしたが、何しろ、罹患男性は全員焼却処分されており、多分、「狂性病ウィルス」を持っているであろう、女性達も、強制隔離されている。
この肝心の、「狂性病ウィルス」の構造が分からない以上、抗ウイルス薬も作れなければ、メッセンジャーRNAワクチンの開発も出来ないのだ。
ただ、言える事は、一旦、罹患した男性患者は、ミイラになって100%死ぬ事だけは間違いが無い。
遂に、その国の独裁者が、全世界に向けて、この「狂性病ウィルス」について、衛生放送で世界に向けて、「そのような、不気味なウィルス性の病は存在し無い事」を、映像で発信する事となった。
この時点で、実は、その国の国民の約1割以上は、このウィルスに冒されていたからである。
準備晩万端の上、その放送は、スタートした。
「世界中の皆さん。最近、世界中で、我が国から、新たなウィルス性の病が発生したと言う噂話が、アメリカン合衆国やED諸国に流れておりますが、そのような話は全て噂なのです」と、淡々と、その独裁者は話し始めた。
その時である!!!
某独裁者の目付きが急激に吊り上がり、口元から、涎が流れ出した。
横に座って、英語で、同時通訳していた美人女性MCに、突如、その独裁者がズボンのベルトを外して、襲いかかったのである。
美人女性MCは、下着をも剥ぎ取られ、強引に、強制性交された。
「○○様(某独裁者の名前)が、「狂性病」になられた!」と、皆、大声で叫び始めた。阿鼻叫喚の地獄絵図とは、正に、この事だ。
テレビ局員は、全員、パニックになり、皆、自分達の持ち場を離れて、逃げ出したのだ。
で、独裁者のその丸々と太った体が、徐々に、衰弱しミイラのようになりながらも、性行為のみを延々と続ける映像のみが、世界中に発信されたまま放置された。
日本の有名なノーベル賞学者が、その画面を見て、ポツリと行った。
「人類に対しての、最強・最後のウィルスが出現したなあ……人類は、やがて、滅亡する」
確かに、この「狂性病」に罹患した以上、後は死ぬまで性行為を続けるだけなのだ。
後に、分かった事だが、この病は、第二次性徴を迎えた男性にのみ症状が現れるが、女性には、いかなる症状も出ない。
しかも、この「狂性病」ウィルスは、急激に、変異を遂げて行く。
その変異のスピードは、あの新型コロナ・ウィルスよりも遙かに速い。数時間で、ウィルスは変異を遂げて行くのだというのだ。
このため、いかなる世界中の大学も、研究機関も、製薬会社も、抗ウィルス薬も、メッセンジャーRNAワクチンも作れなかったのである。
アーメン!!!
「狂性病」の恐怖!!! 立花 優 @ivchan1202
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