例えが少し古いですが…ハードボイルド?

ココ迄(25話)一気読みしてきましたが
昔、憧れた映画の中のヒーローを
思い出しました
「三つ数えろ」「さらば愛しき女よ」
「ロング・グッバイ」「大いなる眠り」…
古典になっちゃうのでしょうね
『探偵フィリップ・マーロウ』
(映画の中ではハンフリーボガードが演じてます
昭和の歌謡曲で沢田研二(ジュリー)が
「勝手にしやがれ」で「ボギーボギー」って
歌ってますがその「ボギー」は
ハンフリーボガードの愛称です)

日本でも『探偵』という題材が
主題として取り上げられた作品が
多くありますがそのほとんどは
『シャーロック・ホームズ』
『エルキュール・ポワロ』等
に影響を受けていますが
『トレンチコート』を着ている探偵の
元祖というか元ネタが『フィリップ・マーロウ』

自分で作ったルールのみに従い
傍から見れば損な生き方をする男です
女性にもモテますが自分のルールのみに
従う彼に永く付き添える女性は居ないっぽいw

25話で
『全ては虚勢なのだ。
 自分も弱々しいタダの人間に過ぎないのだ。』

こう主人公が独白というか表現されています
これがそのまんま『フィリップ・マーロウ』の
生き方なんですね

普通の探偵小説は事件の解決やトリックを
暴く事を「主題」にしていますが
レイモンド・チャンドラーが描く作品は
そうではありません
「良いプロットとは良いシーンの連なり
で出来ているもの」というある意味
「カッコ良ければ全て良し!」で
読み手はシーンがカッコ良ければ良いんだ!
的に受け入れるんで読み手を選ぶんですがねw
(ぶっちゃけ、それがハードボイルド小説)

この作品にはその流れを感じます
(ストーリーに文句はないですよ?w)

彼『フィリップ・マーロウ』を生み出した作家
レイモンド・チャンドラーって実はあまり
幸せとはいいがたい人生でした
(伴侶には死に別れ、鬱になり療養、復帰後病死)
作者様もそこは目指さないで下さいねw



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